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コロナ禍同人誌で交流増 清水・福大名誉教授発案 思い発表生きがいに

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地域の交流を生み出そうと発行されている「まちなか交流同人誌 よつかど」
地域の交流を生み出そうと発行されている「まちなか交流同人誌 よつかど」

 地域の人の交流を増やそうと、今年3月、清水修二さん(72)(福島大名誉教授)の発案で「まちなか交流同人誌 よつかど」が創刊された。同人誌は会員の様々な思いを発表する場となり、交流を生み出している。コロナ禍で行動が制限される中、「新しい生きがいが見つかった」と好評だ。

 予約したタクシーが待ち合わせ場所におらず、高速バスの発車時刻に間に合うように84歳女性が力走した話――。

 戦争と平和に対する日本人の当事者意識の低下に対する問題提起――。

 東日本大震災後に福島で起きたことについて詠んだ詩――。

 よつかどでは、幅広いテーマが取り上げられている。清水さんは「読んだり書いたりすることが好きな人の交流の場をつくったら面白いと思った」と創刊のきっかけを語る。

 月刊誌(A4判、約40ページ)で、毎月1日に発行。現在、会員は27人で、各号に20人ほどの作品が掲載される。清水さんが会員から原稿をメールで受け取り、編集をしている。

 エッセーや評論、創作(詩・小説)など、よつかどは多彩なジャンルの作品を受け付けている。清水さん自身は震災後、専門家として福島の風評被害や復興について第一線で考えてきたが、同人誌は多くの人に読んでもらうことが目的のため、学術論文は掲載しないようにしている。

 会員は毎月1回、「合評会」を実施。福島市本町の「まちなか交流施設 ふくふる」に集まり、それぞれの作品について感想を言い合い、交流を続けている。

 先月15日の合評会には会員7人が集まり、約2時間にわたって話し合った。「面白いからもっと書いてほしい」などと掲載作品を評価する声がある一方、「分かりづらかったから、詳しく説明してほしかった」と 忌憚きたん のない意見も出された。

 伊達市南堀の主婦吉田江理子さん(53)は「同人誌のおかげで憧れの作家になれた気持ち。自分の書いた作品の感想を言ってもらえるのはとても楽しい。コロナで遊ぶ場所がなくなっていただけに生きがいが見つかった気持ち」とうれしそうだ。

 福島市蓬莱町の小島定さん(72)(福島大名誉教授)は退職後に趣味で書いていた旅行記を書き直して、投稿している。「友人の清水さんに誘われて参加したが、違った世界を持つ人と出会える場所なので楽しい。コロナが落ち着いたら旅行に行って新しい話を書きたい」と、気持ちをはやらせている。

 会費は執筆の有無にかかわらず月額100円。各号に作品を載せる場合、1ページあたり500円の掲載料がかかる。よつかどは「ふくふる」で閲覧できる。

 新たな会員を募集中。問い合わせは清水さん(k.suterou@gmail.com)へ。

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2124187 1 ニュース 2021/06/15 05:00:00 2021/06/15 05:00:00 2021/06/15 05:00:00 地域の交流を生み出そうと始まった「まちなか交流同人誌 よつかど」(18日午後2時50分、福島市市本町の「まちなか交流施設 ふくふる」で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210614-OYTNI50026-T.jpg?type=thumbnail

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