上崎大会新4本塁打 スイング修正、首位打者も

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

全日本大学野球選手権で4本塁打を放った東日本国際大の上崎選手
全日本大学野球選手権で4本塁打を放った東日本国際大の上崎選手

 6月に開催された全日本大学野球選手権(読売新聞社など主催)で、東日本国際大(いわき市)の上崎彰吾選手(4年)が4本塁打を放ち、1大会通算の個人記録を更新した。打率6割8分8厘で首位打者にも輝いた。卒業後は社会人野球に進み、プロの世界を目指すつもりだ。一気に注目される存在になったが、「着実に力をつけていく」と浮かれた様子はない。将来が楽しみな選手だ。(青野和正)

 ■木製バットの壁

 東日本国際大は今大会、15年ぶりに4強入りした。上崎選手は1回戦、2回戦、準々決勝と3戦連発で貢献。この時点で、巨人の原辰徳監督(東海大出身)らの大会記録に並んでいた。亜大との準決勝、第1打席で記録をあっさりと塗り替えた。甘い変化球を完璧に捉え、右翼席に運んだ。

 青森県三沢市出身。青森山田高時代は金属バットを使うことができたため、当てにいくスイングでも通用したという。2年の春からスタメンに名を連ね、6番打者として活躍した。

 大学野球は勝手が違った。バットが木製になったため、球を芯で捉えられなければ打撃にならない。鋭い打球をなかなか飛ばせなかった。

 ■名将との出会い

 藤木豊監督との出会いが転機になった。八戸大(現八戸学院大)で元大リーガーの秋山翔吾選手を育てた名将は昨年、東日本国際大の監督に就任。その指導のもと、上崎選手はコンパクトながらもバットの可動域の大きなスイングを自分のものにした。

 新監督は選手の体も徹底的に鍛え直した。上崎選手は身長1メートル74と大柄ではないが、下半身を強化したことでパンチ力が備わり、昨秋からは5番打者を任されるようになった。

 ただ、今春の南東北リーグでは打率2割7分8厘と振るわなかった。中軸の責任を果たすため、スイングの修正に再び取り組んだ。藤木監督に球を視野に入れやすいよう足の運び方を変えるよう提案され、手元にしっかりと呼び込んで打てるようになった。

 今大会では「力を発揮するだけ」と思い切りスイングできた。長打が売りではないと自覚しているが、バットを気持ちよく振れたことで本塁打を量産した。藤木監督も「上崎の良さが完璧に出ていた。あれほど気持ちいいプレーはない」とほめたたえる。

 ■飽くなき向上心

 活躍が認められ、大学日本代表の選考合宿にも急きょ招集された。惜しくも選からは漏れたが、同世代の一線級の選手たちには刺激を受けたようだ。「それぞれが何かずば抜けたものを持っていた。もっと練習して、いずれ一緒にプレーしたい」と前を向く。

 周囲の評価に一喜一憂はしない。社会人で力をつけてから、プロになりたいと考えている。憧れるのは、身長1メートル73のスラッガー・吉田正尚選手(オリックス)。「プロで結果を残せるよう、学べるものは何でも学んでいく」。強い気持ちで打席に立つため、これからも自分を磨き続ける覚悟だ。

スクラップは会員限定です

使い方
「地域」の最新記事一覧
3128998 0 ニュース 2022/07/01 05:00:00 2022/07/01 05:00:00 2022/07/01 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/06/20220630-OYTNI50081-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)