県情報技術研究所 障害者向けに開発

レジアプリで就労支援

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レジアプリの画面。紙幣や硬貨の画像を押すことで会計が出来る(県情報技術研究所提供)
レジアプリの画面。紙幣や硬貨の画像を押すことで会計が出来る(県情報技術研究所提供)

◆バザーに出店

 県情報技術研究所(各務原市)が開発した知的障害者向けのレジ打ち用アプリを使って、郡上市内の事業所を利用する知的障害者らがバザーに出店した。同研究所は「アプリを活用し、障害者の就労支援につなげてほしい」と呼びかけている。(大井雅之)

 郡上市高鷲町大鷲で14日に開催された「たかすふるさと祭り」。同市社会福祉協議会の障害福祉サービス事業所「ぽぷらの家」が出した焼き菓子を販売するブースで、レジ係の女性(50)がタブレット端末「iPad(アイパッド)」を使って、県情報技術研究所が開発した会計用アプリ「レジスター」を操作していた。

 まず画面には販売している商品の画像が並び、その中から客が買った商品の画像を押すと料金が表示される。次に紙幣と硬貨の画像が表示され、客が支払った金額分だけ画像を押すと、画面には、おつりの金額が硬貨や紙幣の画像で表示された。

 料金を受け取るタイミングで「おあずかりします」と、手順ごとに客にかけるべき言葉も表示されるなど、金額の確認や人前で話すことが苦手な人でも会計がしやすくなっている。

 同研究所は、6年前から特別支援学校の接客学習用として取り組み、改良を重ねてきた。藤井勝敏専門研究員(46)は「使う人に困っていることを聞きながら作ってきた。情報技術の活用で、障害のある人が自信を持って働くことにつながれば」と話す。

◆活躍の場広げる

 ぽぷらの家では、施設利用者の就労支援として、菓子作りや喫茶店の営業などをしている。

 金銭の授受に不安があるなどの理由で利用者が直接販売することはしてこなかったが、昨年のバザーで試験的にレジ打ち用アプリを導入。今年は、利用者が操作の練習を重ねて挑戦した。

 レジを担当した女性は「間違えることもあるけれど、画像で選べるから分かりやすい。もっとうまく使えるようになりたい」と笑みを浮かべた。施設管理者の西村幸司さん(42)も「アプリを使いこなせば、社会での就労につながると感じた。民間企業などでも導入されると、利用者の活躍の場が広がる」と期待を寄せた。

◆学校でも活用

 特別支援学校でも、タブレット端末の活用は広がっている。県は2015年度から県内各地の特別支援学校でタブレット端末の整備を始め、昨年度に分校を含む全校に行き渡った。

 県立岐阜本巣特別支援学校(岐阜市)では、高等部の生徒が作業学習として取り組むカフェの営業で注文を取るときなどで活用している。また、県立羽島特別支援学校(羽島市)では、今年度から高等部の1年生全員が端末を授業などで使っている。一方で、同校の担当者は「まだまだ障害者向けに作られたアプリは少なく、今後、さらに使いやすいものが増えることに期待したい」と話した。

 県情報技術研究所が開発したレジ打ち用アプリの問い合わせは、同研究所(058・379・3300)。

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44628 0 ぎふ発 2018/10/16 05:00:00 2018/10/16 05:00:00 県が開発したレジアプリの画面(県情報技術研究所提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181015-OYTAI50021-T.jpg?type=thumbnail

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