閉校する瑞浪・日吉中

校歌を「歌舞伎」

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生徒らに演技指導をする小栗さん(左から2人目)(19日、瑞浪市で)
生徒らに演技指導をする小栗さん(左から2人目)(19日、瑞浪市で)

 地歌舞伎が盛んな瑞浪市日吉町で、統合により今年度末で閉校になる市立日吉中学校の2、3年生全27人が、同校の校歌を題材にした歌舞伎を30日の閉校記念行事に披露する。台本は、校区内にある美濃歌舞伎博物館「相生座」の小栗幸江館長(70)が書き下ろし、小栗さんは「公演が地域の文化の地歌舞伎を大事にするきっかけになれば」と話している。(市来哲郎)

◆地域の文化

 19日の日吉小中体育館。全体練習で、出演者の生徒らは、庭ぼうきや竹刀などの小道具を手に、真剣な表情で稽古を繰り返していた。小栗さんからは「せりふが単調過ぎる。もっと、強弱をつけて」「動作は大きく見せて」などの声が飛んだ。

 出演する3年の尾関禅さん(14)は「歌舞伎は独特なイントネーションだから難しい」と話しつつも、「お互いにアドバイスしながら演技力を高めて、最高の舞台にしよう」と、仲間に声を掛けた。

 生徒たちは、相生座で毎秋行われる公演に招かれ、地域の文化に親しんでいる。小栗さんは、館長を務める美術館「ミュージアム中仙道」(瑞浪市明世町)で2000年から日吉中の生徒らを対象に歌舞伎教室を開催し、“卒業生”は100人を超えた。08年からは同校の音楽の授業で2、3年生に三味線の指導も続けている。

◆4場面で構成

 今回の公演は、小栗さんが「美濃歌舞伎を受け継ぐ人を絶やしてはいけない」と学校側に提案して実現。江戸時代の日吉町を舞台にした台本を6月に完成させ、練習を繰り返してきた。

 演題は「学舎閉心残郷歌」(まなびやは とずれど こころに のこる ふるさとのうた)で、4場面で構成。第1場面は、日吉町にやって来た旅人が自然の美しさに感銘を受け、校歌の冒頭の「岩ばしる」を歌に詠むヒントにする場面を描いた。ほかの場面でも、校歌の歌詞を織り込みながら、日吉町の自然や風俗の様子が演じられるという。

◆再出発

 日吉中は来年度から、同市立釜戸中、瑞陵中と統合され、新設の「瑞浪北中」として再出発する。PTA会長の三浦正二郎さんは「公演を成功させ、日吉中の伝統、誇りを大切にしてそれぞれの新しい道を進んでほしい。期待しています」と激励している。

 公演で口上を述べる生徒会長の安藤結さん(15)は「みんなで力を合わせて閉校記念に花を添えたい」と力を込めた。

 公演は一般も観劇でき、同体育館で30日午後1時半に開演される。

「日吉中学校校歌」

一 岩ばしる 木曽の流れの たゆみなき わが汲みとりて ひたぶるに 学ばんわれら 命あり

二 大恵那の 嶺の青垣 ゆるぎなき わがうつしとり ひとすじに 鍛えんわれら 望みあり

三 山川の 恵みゆたけき 郷日吉 わがはぐくまれ たからかに 歌わんわれら 栄えあれ 

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50569 0 ぎふ発 2018/11/21 05:00:00 2018/11/21 05:00:00 2場面の2人の兄妹の剣道の練習のけいこをつける小栗さん(19日午後2時13分、瑞浪市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181121-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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