各務原市に家族で移住した 楠(くす)拓也さん 30

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楠拓也さん(各務原市那加東亜町で)
楠拓也さん(各務原市那加東亜町で)

 ◆古民家にアート拠点

 

 各務原市那加東亜町の2階建ての古民家を改装し、ドライフラワーの販売と絵画教室を兼ねた「siroi(しろい)」を営む。福岡県糸島市から今年5月、家族で移住した。「アートの仕事に携わってきて、独立する際は『一からスタートできる土地で』と考えていました。長女も生まれたばかりで、子育てと仕事を同時に取り組める場所を探していました」と振り返る。

 新たな拠点は、妻が笠松町出身ということもあり、岐阜エリアがいいのではと漠然と考えていた。名古屋市にある岐阜県の移住相談窓口を訪ね、各自治体の移住案内のパンフレットを手に取ると、各務原市のおしゃれでしっかりした内容に魅せられ、「移住後のわくわくした気分が思い浮かんだ」という。

 古民家の貸し出しにあたっては、借り主が自費で改装でき、退去時には原状回復の義務がない「DIY型空き家リノベーション事業」があることを知った。「移住に関して、自分が希望していたことが全てそろっていました。いろんな場所に足を運んで決めようと考えていましたが、『これしかない』と思い、決めました」

 移住が決まった後の支援もありがたかった。DIY型を広くPRするために市が開いた勉強会の参加者が、古民家のしっくいの壁塗りを手伝ってくれ、改装作業は3か月ほどで完了。「自分で少しずつ時間をかけて仕上げていくつもりでしたが、こんなに早く出来るなんて、思ってもみませんでした。勉強会にも多くの人が集まってくれて、市挙げての移住者受け入れの熱意を感じました。各務原には懐の深さがある」と語る。

 新生活では、絵を学ぶ大人や、美術大学を目指す高校生、子どもたちなど、幅広い年齢層を対象とした絵画教室で講師を務めている。デッサンに使用した花をドライフラワーに加工し、アトリエで販売もしている。

 市の都市公園「学びの森」で3日に開かれたイベント「マーケット日和」では、参加者に牛の絵を描いてもらうアート企画に関わった。「学びの森がかつて岐阜大学の農地で、牛が飼われていたことにちなんだイベントです。各務原のことを全然知らないのに、既に紹介する側に回っています」と笑顔を見せる。

 siroiの名称には、「どんな色を混ぜても優しくする色」との思いが込められている。

 「温かく迎えてくれたこの地で、今度は迎える側に回りたい。アトリエとしてだけではなく、人とのつながりが感じられる様々なジャンルの交流拠点として、活用していきたいです」と、夢を抱く。(佐野泰彦)

 

 〈メモ〉福岡県直方市出身。名古屋造形芸術大学(現・名古屋造形大学)美術学科洋画コース卒。家業の築炉メーカーに5年間勤務後、同県糸島市の「Studio Kura」に所属、絵画を教えたり、神社や海辺に子どもの作品を展示するなどのアートイベントを企画したりする仕事に携わった。

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47775 0 ひゅーまん岐阜 2018/11/05 05:00:00 2018/11/05 05:00:00 楠拓也さん(各務原市那加東亜町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181104-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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