「フラワーパーク板取」代表 小林佐富朗さん 46

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モネの池を盛り上げるフラワーパーク板取の小林佐富朗代表(7日午前11時27分、関市板取の「モネの池」で)=大井雅之撮影
モネの池を盛り上げるフラワーパーク板取の小林佐富朗代表(7日午前11時27分、関市板取の「モネの池」で)=大井雅之撮影

◆モネの池花咲かせる

 

 インターネットで話題になり、人気の観光地となった関市板取の「名もなき池(通称・モネの池)」のブーム仕掛け人のひとりだ。池の隣にある温室で、色とりどりの花の苗の栽培・出荷をしながら、土産物を売り、観光ガイドもこなす。

 

 年明け早々の今月7日、平日にもかかわらず、池では写真を撮る観光客の姿があった。訪れた人に、「深さは80センチくらいありますが、光の屈折で浅く見えます」「湧き水の温度は一年中14度くらいで、凍りません」「スイレンの葉の表面が紅葉するのは、日本でウチだけかも」などと解説。池を訪れた大学教授ら専門家から知識を蓄え、説明する内容も充実してきた。「でも、ここまで人が来るようになるなんて思わなかった。偶然が偶然を呼んだ」と笑う。

 

 フラワーパーク板取は、1999年に旧板取村の村おこしの一環で開業した。近くの根道神社の敷地内にある池は、水の透明度が高く、コイも泳いでいた。「花を咲かせてみたら面白いのでは」と、地元の人に持ちかけ、寒さにも強い水生植物のスイレンとコウホネを植え、楽しんでいた。

 

 事態が急変したのは、4年前。印象派絵画の巨匠クロード・モネ(1840~1926年)の作品「睡蓮すいれん」に似ている、とネット上で話題になった。モネの展示が国内で行われていたことも重なり、一大ブームに。次第に全国各地や海外からも観光客が訪れ、車や観光バスの大渋滞もできた。「何が起きたのかと思った。ネットで拡散するすごさを肌で感じました」

 

 多くの人が快適に見学できるようにと、駐車場用に土地を貸してくれる近所の人や地元自治会とも協力し、池周辺の環境整備に取り組んできた。

 

 池には地元の人がニシキゴイを放したことで、特徴的な模様や金色といったコイの役者が増えた。観光客を盛り上げてくれるコイたちは「営業部長」だ。

 

 2017年にはこれまでの経緯を紹介した絵本「ちいさないけとはなやさん」も作った。数年前まで名前がなかった池は、スイレンの花が咲く6月には、1日に5000人が来ることもある。「ブームを一過性に終わらせないようにしたい。モネの池に来ることで、周辺の観光地にも足を向けてもらうようなきっかけ作りになれば」と語る。

 

 角度を変えながら撮った池の写真を毎日のように、ホームページに掲載し、四季折々の池の様子を伝えている。

 

 「育てた苗の花が咲いた時は、格別にうれしい」と話す本業とともに、池の魅力もさらに開花させたいと思っている。(大井雅之)

 

◇岐阜市在住。県立岐山高校、岐阜大農学部(現・応用生物科学部)を卒業。子どもの頃からサッカーにも打ち込んできた。妻、長男、長女の4人暮らし。フラワーパーク板取のホームページは、http://www.itadori-flower.com。

無断転載禁止
19786 0 ひゅーまん岐阜 2019/01/15 05:00:00 2019/01/21 13:31:45 モネの池を盛り上げるフラワーパーク板取の小林佐富朗代表(7日午前11時27分、関市板取の「モネの池」で)=大井雅之撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190114-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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