枡がモチーフの喫茶店長 中野一磨さん 24

[読者会員限定]
無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 ◆枡の魅力発信の場に

 ますの生産量日本一を誇る大垣市のJR大垣駅近くに、内装や食器に枡をふんだんに使った喫茶店「masu cafe(マス・カフェ)」が、昨年11月にオープンした。地元の枡メーカー「大橋量器」が運営し、入社2年目で店長に起用された。

 「枡は一般的に、米を量る、日本酒を飲む、節分の豆入れなどに使用される器のイメージが強いと思います。こうした固定観念をなくし、新しい使い方を店を通じて提案していきたい」と熱っぽく語る。

 青森県八戸市出身。秋田県立大学で農業経営を専攻した。「枡一つで様々な商品展開をしており、大学で学んだ農業の6次産業化の知識が生かせるかも」と、入社を決めた。面接試験では、「コーヒーをおいしくいれることできます」と自己PR。大橋博行社長(54)に振る舞うと、「いいじゃないか」と喜ばれ、「近々、カフェを開くつもりだ。力を貸してくれ」との構想を打ち明けられた。

 入社後は営業担当として、枡を取り扱う酒造会社や飲食店、ホテル、節分で使用してくれる神社仏閣などを巡る日々が続いた。

 百貨店の祭事や地域のイベントなどで枡をPRすると、客からは「お土産で枡をプレゼントしてもらう機会があるが、使い方が分からない」などの反応が多く寄せられた。こうした言葉を聞くたび、「早くカフェをオープンさせ、枡の魅力を伝えたい」との思いを強くした。

 空き店舗が確保でき、開店に向けて動き出したのは昨年春。社内で5人のプロジェクトチームを作り、約半年間の準備を重ねてきた。

 完成した店は、広さ約25平方メートル。約500個の枡が市松模様に並べられた壁飾りがあったり、約50個の枡を組み合わせたテーブルが置かれれていたり、まさに枡尽くし。コーヒーは内側をコーティングして、ヒノキの香りが飲み物に移らない工夫が施された枡のカップで楽しむことができる。

 枡の魅力について、「複数の木の板を人工的に組んでいるのに、液体を入れても漏れることがない。そんな職人技が駆使されているにもかかわらず、安い値段で手に入る。ヒノキの優しい香りも楽しめます」と解説する。

 魅力が分かり始めたからこそ、どんな用途でもいいので多くの人に日常で使ってほしいと感じている。「花器、小物入れ、インテリア雑貨……。使い手の感性次第でイメージは無限に広がる。カフェをそんな情報発信の場にしていきたい」との夢を描く。(佐野泰彦)

 大学の同級生だった彼女が大垣市出身という縁で、岐阜県周辺での就職先を探した。休日は彼女とカフェを巡り、情報収集に努めている。マス・カフェの営業時間は、日~火、木曜が午前10時~午後6時。金、土曜が午前10時~午後7時。定休日は水、毎月第2、4日曜。問い合わせは、同店(090・9898・5468)。

438585 1 ひゅーまん岐阜 2019/02/11 05:00:00 2019/02/11 05:00:00 中野一麿さん(大垣市西外側町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190210-OYTAI50013-T.jpg?type=thumbnail

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ