下呂牛乳ラーメン(税込み880円)
中華酒房 桃庵(下呂市湯之島)
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◇郷土の味絡み相性抜群
白濁したスープは、どう見ても豚骨ラーメン。スープをすすると、優しい牛乳の味がする。あっさりしたシチューのような、ポタージュのような感じだが、後からしっかり中華料理の香りが広がる。硬めにゆで上げた縮れ麺との相性は抜群で、一気に箸が進む。インターネットなどで強烈な品名が話題となり、県内外から観光客が訪れる。
下呂市内限定販売の「下呂牛乳」。横浜・中華街と名古屋で修業を積んだ店主の二村康彦さん(43)が2001年、古里・下呂温泉街の一角で開業するに当たり、郷土の食材を生かそうと考案した。いわば「新郷土料理」だ。奇をてらったように見えるものの、「牛乳を使うアワビのクリーム煮をアレンジした中華料理」と胸を張る。
スープのベースは「下呂牛乳」と鶏ガラスープ。隠し味としてネギ油とニンニク油を加える。具は、納豆入りの飼料で育てられた下呂市のブランド豚「
メニュー全般のベースは広東料理だが、「本格中華にこだわらない。郷土の食材を活用した、地元の人々に好まれる料理を提供したい」と語る。ラーメンに続く、どんな新郷土料理が生まれるか楽しみだ。(伊藤幸典)
【メモ】営業時間は午後6時~午前0時(ラストオーダー午後11時半)。不定休。(電)0576・24・2450。
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