豚コレラ感染拡大 豚の移動で…本巣で確認

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直前まで異常見られず

新たに感染が確認された養豚場(30日午前10時40分、本巣市で)=増実健一撮影
新たに感染が確認された養豚場(30日午前10時40分、本巣市で)=増実健一撮影

 県内で新たに家畜伝染病のとんコレラが発生したのは、29日に感染が確認された各務原市の養豚場から子豚を購入し、育てていた本巣市の養豚場だった。一連の問題では、養豚場間の豚の移動で感染した初のケース。一方、いずれの養豚場も、確認の直前まで飼育する豚に感染を疑わせる異常は見られなかったという。症状の見極めが難しい中、早期発見の方法が課題になっている。

 県によると、各務原市の養豚場での感染確認を受け、同養豚場から今月17日に子豚80頭が出荷された本巣市の養豚場の調査を始めた。子豚の血液の遺伝子検査をした結果、30日未明、多くの豚が感染していることが判明。県は農林水産省と協議し、「各務原市の養豚場以外から感染した可能性は極めて低い」と判断した。

 古田肇知事は、同日の家畜伝染病防疫対策本部員会議で「農場から農場への連鎖という意味では初の事例。防疫措置に全力であたり、必要な対策を直ちに行ってほしい」と述べた。

 県では、養豚場などの飼育施設で感染が確認されると、同一の食肉処理場に豚を出荷したり、同じ獣医師の診断を受けたりするなど、感染拡大の可能性がある施設を「監視対象農場」として対応。最後に接触した可能性がある日を起点にした21日間の期間は、週に1回、飼育する豚から30頭を抽出し、臨床検査や遺伝子検査などを実施してきた。

 県の監視対象農場に向けた安全確認態勢は、国の示す基準を上回っている。一般的に豚コレラのウイルスの潜伏期間は2週間前後とされているため、21日間を経過しても感染が確認されない場合、新たな感染はないものとみなされる。

 今回、豚コレラが発生した二つの養豚場も、昨年12月25日に感染が確認された関市の養豚場と同じ岐阜市食肉地方卸売市場に豚を出荷していたことから、監視対象に指定。昨年末以降、本巣市の養豚場は今月10日まで、各務原市は同14日までの3回の遺伝子検査などでは異常は確認されず、その後の県が求める1日2回の定期報告でも、感染を疑わせるような内容の報告はなかったという。

 県の担当者の一人は「農場で目に見える症状が出た時点で、ウイルスは侵入していることになる。改めて行政と農家が協力して、豚の異変を素早く察知するための対策を考える必要がある」としている。(大井雅之)

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415527 0 ニュース 2019/01/31 05:00:00 2019/01/31 11:51:38 2019/01/31 11:51:38 養豚場で殺処分の準備を進める岐阜県職員ら(30日午前10時40分、岐阜県本巣市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190131-OYTNI50027-T.jpg?type=thumbnail

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