名物のもつ煮復活…昨年全焼、安中・越後屋食堂

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新たな場所で営業を再開した(左から)憲二さん、一子さん、進さん(22日、安中市で)
新たな場所で営業を再開した(左から)憲二さん、一子さん、進さん(22日、安中市で)
看板メニューのもつ煮(左)と肉トーフ
看板メニューのもつ煮(左)と肉トーフ

 名物のもつ煮や肉トーフを求めて全国からファンが訪れていた「越後屋食堂」が22日、碓氷峠鉄道文化むら(安中市松井田町横川)で営業を再開した。昨年3月の火事で国道18号沿いにあった店舗が全焼。一時は廃業の危機に立たされたが、店は懐かしい味を待ちわびた大勢の客でにぎわった。

 午前10時の開店前から、店の周りには顔なじみの客が集まった。配膳を担当する境谷進さん(88)は、焼失を免れた屋号入りのかっぽう着を身に着け、「やっぱりいいお客さんばっかり」と笑顔を見せた。

 調理担当の妻一子さん(85)は前日、久しぶりに作る名物に「味がまだ整わない」と納得しない表情を見せていた。しかし、感覚が徐々に戻り、「味もばっちりになった」と胸を張った。

 昨年3月、油が入ったフライパンから出火し、木造2階の店は火に包まれた。進さんはぼう然とし、一子さんは「年も取ったし、もうやめればと言われたのかな」と感じた。その後、常連客から励ましの電話があり、県外からお見舞いに来てくれる人もいた。

 鉄道文化むら内の空き店舗で営業を再開しないかと声がかかったのは昨年12月。最初は気が進まなかったが、周囲の復活を熱望する声に応えた。

 相談を受けた次男憲二さん(59)は「今のままでは2人は心残りだろう」と感じた。「ゆくゆくは店を継ぐ」と決意を固め、迷う両親を後押しした。

 この日は、コメの炊きあがりが開店時間に間に合わないハプニングもあったが、用意した約100食が午後1時半頃に完売した。毎月のように店に通っていた高崎市の津久井克也さん(46)は「ばあちゃんの変わらない味と、じいちゃんの表情に安心した」と話していた。

 営業は午前10時~午後4時で、食材がなくなり次第終了する。火・水曜定休。鉄道文化むらには入場料が必要。問い合わせは鉄道文化むら(027・380・4163)へ。

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1067428 0 ニュース 2020/02/23 05:00:00 2020/02/23 05:00:00 2020/02/23 05:00:00 新たな場所で営業を再開した(左から)憲二さん、一子さん、進さん(安中市松井田町横川の鉄道文化むらで) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200223-OYTNI50000-T.jpg?type=thumbnail

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