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梅の種をスクラブ利用 前工大チーム研究

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環境に優しい化粧品に

スクラブ用に粉砕した梅の種(コスモビューティー提供) 県特産の梅「白加賀」(県提供)
スクラブ用に粉砕した梅の種(コスモビューティー提供) 県特産の梅「白加賀」(県提供)

 東日本最大の梅生産地の県内で、廃棄される梅の種を、洗顔料に含まれる「スクラブ」(研磨剤)として利用する研究が進んでいる。植物由来で自然分解されやすく、川や海に流れ出ても影響は少ないと期待されている。

 スクラブは以前、マイクロプラスチック(MP)の一種で、ビーズ状のプラスチックが主流だった。しかし、下水処理で回収されずに川や海に流れ出た後、動物プランクトンや魚などの体内に蓄積されるといった影響が指摘されていた。

 このため、日本化粧品工業連合会は2016年に加盟企業に使用の自主規制を求め、19年に使用を禁止した。メーカー各社は現在、植物由来の繊維などを使った代替素材を導入している。

 梅の種を使う研究を進めるのは、前橋工科大(前橋市)の本間知夫教授(食品科学)の研究チームだ。農林水産省の統計によると、県内の梅の収穫量は、和歌山県に次ぐ全国2位の年間5740トン(2018年)で、チームは梅20キロ・グラム当たり5キロ・グラム前後の種が廃棄されていることに着目した。

 本間教授らは、0・1~0・2ミリに粉砕した種の粒子の特性を調べ、その結果、汚れや脂を吸着しやすいスクラブとしての性質を備えていることを確認した。昨秋からは化粧品メーカー「コスモビューティー」(大阪市)と共同で、種の殻にあるとみられる美白有効成分について、詳細な研究に着手している。同社は梅の種を由来とする洗顔料や化粧水などの商品化を目指している。

 本間教授は「傷がついたり、落ちたりして商品化できない梅も活用し、環境負荷を軽減できる化粧品の開発へつなげたい」と語る。

マイクロプラスチック(MP)とは

 5ミリ以下の微細なプラスチック。化粧品や産業用の研磨剤に加工された「1次マイクロプラスチック」と、レジ袋やペットボトルなどが、波や紫外線の影響で細かく砕けて生じる「2次マイクロプラスチック」がある。経済産業省の報告書によると、国内での1次MPの販売量は約19万トン(2016年)と見込まれ、排出される年間のプラスチックごみ約900万トンの2%に当たる。

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2047466 0 ニュース 2021/05/13 05:00:00 2021/05/13 05:00:00 2021/05/13 05:00:00 梅の種から作られたスクラブ(コスモビューティー提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210512-OYTNI50037-T.jpg?type=thumbnail

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