前橋・宮永さん 南スーダン選手見守る…異国での食生活支える

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開会式で入場行進する南スーダンの選手団(23日午後10時20分、国立競技場で)=関口寛人撮影
開会式で入場行進する南スーダンの選手団(23日午後10時20分、国立競技場で)=関口寛人撮影
南スーダン選手団の活躍を願う宮永さん
南スーダン選手団の活躍を願う宮永さん

 23日夜に東京・国立競技場で開かれた東京五輪の開会式で、前橋市で1年8か月にわたる事前合宿で鍛えた南スーダンの陸上選手たちも堂々と行進した。家族のように親身になり、異国の食生活を支えた地元の定食店「 食匠しょくたく  なる花」の宮永成美さん(32)は「晴れやかな表情に、勇気と元気をもらった」と選手の雄姿を中継で見守った。

 スマートフォンの画面に男子1500メートルのグエム・アブラハム(22)、女子200メートルのモリス・ルシア(20)の両選手が映し出されると、宮永さんは手をたたいて喜び、「力強くてかっこいい。初めて会った時とは別人のようだ」と感慨深げに語った。

 選手やコーチが暮らしていたアパートが近かったことから、バランスの良い食事を取ってもらうため、市が昨年1月から10か月にわたって夕食づくりを依頼した。しかし、宮永さんは南スーダンという国を知らなかった。手羽先の煮込み、マーボー豆腐など毎日メニューを変えながら選手の表情や箸の進み具合を見て、好みを把握した。

 緊張のせいか、1か月ほどは黙々と食べていたが、隣で食事する長女(7)と次女(6)が保育園で学んだ英語で話しかけると、距離が縮まった。店先で花火を一緒にして遊んだり、ルシア選手が長女の髪の毛を編んでくれたりと、家族のような関係となった。

 選手らが拠点を移し、店が移転した昨年12月以降も交流は続き、アブラハム選手らは「宮永さんが作ってくれた辛い物を食べると、力が出る」と喜んでいたという。

 16日夜に市内で開催された壮行会で、姉妹は「がんばってね。おうえんしているよ」と手紙を送った。宮永さんは「たくさん五輪を楽しんで、また食べに戻ってきてほしい」と笑顔を見せた。

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2229994 0 ニュース 2021/07/24 05:00:00 2021/07/24 05:00:00 2021/07/24 05:00:00 東京五輪開会式で行進する南スーダン選手団(23日午後10時20分、国立競技場で)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210723-OYTNI50054-T.jpg?type=thumbnail

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