茶山の業績伝える朗読劇

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稽古に励む学生や市民ら(福山市で)
稽古に励む学生や市民ら(福山市で)

 ◇3月、福山 頼山陽との交流描く

  福山市神辺町出身の儒学者で漢詩人の菅茶山(1748~1827年)が残した業績を伝えようと、地元住民と福山市立大演劇サークルの学生らが3月2日、市神辺文化会館大ホール(福山市神辺町川北)で朗読劇を演じる。茶山の生誕から昨年で270年となったのを記念して企画。舞台のために物語が書き下ろされ、出演する約50人が稽古を重ねている。(田岡寛久)

 

 ◇団塊世代と学生共演「郷土の歴史知って」

 劇のタイトルは「梅花の契り」。茶山と、茶山が神辺町に構えた「廉塾」で塾頭を務めた漢学者・頼山陽(1780~1832年)の触れ合いを描く。福山市在住の歴史小説家藤井登美子さん(71)が作品を執筆した。

 茶山は、竹原市出身の儒学者で頼山陽の父・春水と親交があり、京都、大坂で朱子学や医学をともに学んだ。帰郷後、廉塾の前身に当たる私塾「黄葉夕陽村舎こうようせきようそんしゃ」を開き、教育活動に精魂を傾けた。

 山陽は茶山と出会い、奔放な生き方で手こずらせる。だが、心の大きさに包み込まれ、「鳥かごから大空に羽ばたけ」と諭されて感銘を受ける――。物語はこのように展開する。

 公演は、藤井さんと、福山市の朗読劇グループ「温故知新の会」代表・北川佳代子さん(73)が企画した。今回が3回目。備後地方での大飢饉ききんが発端となり、江戸時代に起きた一揆を題材にした「天明の篝火かがりび」(2015年)、福山に関する江戸時代の地誌「備陽六郡志びようろくぐんし」をまとめた福山藩士を取り上げた「草魂の賦」(17年)は、いずれも好評を得た。

 2人には「団塊世代と若者が共演することで、郷土の歴史を再認識し、次世代に受け継ぎたい」という共通の思いがある。

 1月31日、市立大で舞台稽古が行われた。参加者は時代衣装を着用。演劇サークル代表で朗読を担当する市立大2年山下歌菜子さん(20)は、茶山について資料で学んだといい、「若い世代が地域の歴史に興味を持つきっかけになれば」と話す。

 若き日の茶山を演じる4年鈴木彰馬さん(22)は「郷土の偉人を誇らしく思ってもらえるよう頑張りたい」と力を込める。壮年期以降の茶山役を務める藤岡詔雄のりおさん(76)は「茶山にはおちゃめな一面もあったという。そうした人間的な奥行きも伝えられたら」と言う。

 菅茶山を顕彰する生誕270年祭実行委員会が主催し、午後2時開演。全席自由で、入場料500円。問い合わせは藤井さん(084・951・3334)。

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