若手台頭 もっとコイ!
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鈴木誠選手 新春インタビュー
「みんな打って」 助言惜しまず

広島カープの主砲、鈴木誠也選手(26)が、読売新聞のインタビューで、昨季を振り返り、チーム愛や家庭での日常などについて思いを語った。一問一答は次の通り。(聞き手・中村孝)
――2年連続Bクラスとなった昨季は、不満が残る試合も多かった。気持ちの切り替えが大変だったのでは。
「(試合が終わると)感情をシャットアウトしてから球場を出ていた。早く切り替えられた時は早く帰るし、そうでない時は、気持ちが落ち着いてから帰るようにしていた」
――コロナ禍で遠征先では外出禁止だったが。
「正直、(ストレスは)たまった。どこにも行けないので。(食事は)テイクアウトはできたから、何とか気分を紛らわせていた」
――明るい材料もあった。新人王の森下
「やりやすい環境づくり。どうしても雰囲気が暗くなると、気を使わせるというか。感じる子は感じると思う。そうならないようにしたいと思うが、僕もそこまで成長できていない。イラっとすると顔に出てしまうから、そこを直したい」
――チームの現状は。
「若手が出てこないとチームとしてはきつい。強いチームなら、若い選手が(試合に)出にくいこともある。逆にこういう状況(リーグ5位)だから、経験できる機会はたくさんある。そこはプラスに捉えないといけない」
――昨年、飛躍した堂林翔太選手(29)にも積極的にアドバイスを送った。
「隠したいとか、この選手がよくなったら自分が抜かされてしまうとか、そういう意識は全くない。むしろ、みんな打ってほしい。打った時の喜びは打った人にしかわからない。そういう思いをしてもらいたい。打率を3割に乗せたり、本塁打を20本以上打ったりという喜びをみんなに味わってもらいたい」
――森下投手については。
「すごいし、かっこいい。あんなかわいい顔をして、ずっとすごいなと思っていた。気持ちの強さがマウンドに出ている。『楽しいだろうな』って、あんなピッチングができたら。何とか勝たせてあげたいとか、打ってやりたいとか、思わせる投手」
――家庭では元新体操選手でスポーツキャスターの妻、畠山愛理さん(26)の支えがあった。
「むだに話しかけてこないでくれた。僕はあまり家でしゃべらない。ソファに寝転がってテレビをずっと見ている。(野球のことだけ)考えている。同じアスリートとして気持ちをわかってくれる。(気分を)察知してくれるので、そういう面では助かっている」