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御調高OB 男子ソフトボール部に

 強豪として知られる県立御調高(尾道市御調町神)男子ソフトボール部の下宿が開設され、21日、記念式典が行われた。県外在住で同校OBの2人が、建物と改装資金を提供。これまでは通学が不便で入学を諦める中学生もいたといい、学校関係者は「県内から広く有望な選手が集まる環境が整った」と喜んでいる。

(浅田真理)

 

建物と改装費提供

 御調高は、JR尾道駅から北へ約15キロの山間部にある。男子ソフトボール部は2001年に創部。16、17年の国体少年男子で2連覇し、19年の全国高校総体でも優勝(台風による日程変更で4校同時)を果たした。

 部員は3年生を含めて21人で、大半は自宅から通学。しかし今後、少子化で部員の減少が予想されることから、他市町からも受け入れられるよう、住居の確保を同校OBらが尾道市に要望していた。

 卒業生で工事・クレーンリース会社会長の山田泰二さん(73)(岡山県倉敷市)は、学校から約2・5キロ東の御調町釜窪に、8室ある木造2階建て(約180平方メートル)の空き家を所有。築約50年で、解体も考えていたところ、同部の事情を同窓会の顧問から聞き、下宿として提供することにした。

 水道、電気設備を改良し、練習場も整備することになり、同じく卒業生で全国にドラッグストアを展開する会社の会長を務める池野隆光さん(77)(埼玉県坂戸市)が1000万円の資金を寄付。昨年12月に始まった改装工事で畳はフローリングに変わり、2段ベッドや洗濯機も設置した。

 ため池に近く、山田さん、池野さんの名字にちなんで「やまいけ荘」と名付けられた。利用する部員は食事代と光熱費を支払い、家賃は不要。地元の居酒屋が下宿で夕食を調理する。週の半分は小川直文監督(45)が宿泊し、保護者も交代で世話をするという。

 下宿の前庭で行われた式典で、山田さんは「ソフトボールが盛んな町で、協力できて光栄。チームの活躍と町の躍進を期待しています」とあいさつ。池野さんは「学校の存続を地域で支えるモデルケースになるのでは」と述べた。

 この日、2人の部員が入居。広島市出身で2年の大前翔夢しょうむさん(17)は、御調町内のアパートから引っ越した。春からは新入生も下宿に住む予定で、「一緒に暮らすチームメートをまとめていきたい」。三原市の自宅から通っていた1年の網干空あぼしそらさん(16)は「これからは睡眠時間が増えるので、万全の体調で練習に挑みたい」と力を込めていた。

 小川監督は「下宿ができて部員が増えればうれしい。共同生活を通して、規律を守る心やチーム内での競争心が養えれば」と期待している。

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