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広島城木造復元 「本格検討を」

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有識者会議、市に意見書

全会一致で意見書を了承した有識者会議(広島市中区で)
全会一致で意見書を了承した有識者会議(広島市中区で)

 広島城(広島市中区)のあり方を考える有識者会議(座長=三浦正幸・広島大名誉教授)は2日、広島市に対し、天守閣の木造復元を目指すように求める意見書をまとめた。市は意見書の内容を踏まえ、早ければ年内にも今後の方針を決める予定。ただ、実現には財源の確保や市民の機運醸成など課題も多い。(寺田航)

 広島城は戦国期に築城され、1945年8月の原爆投下で失われた。58年に鉄筋コンクリート(RC)造りで再建されたが、老朽化が進んで震度6強から7で倒壊する恐れがあると判明していた。

 耐震対策などを議論していた有識者会議では、昨年から天守閣の木造復元案が出ていた。今回の意見書では「天守閣の木造復元を目指し、文化庁と協議を行いながら、本格的な調査検討を進める」ことを求めた。

木造復元を求める意見書が出された広島城の天守閣(2月15日、広島市中区で)=金沢修撮影
木造復元を求める意見書が出された広島城の天守閣(2月15日、広島市中区で)=金沢修撮影

 かつて天守閣の脇にあった二つの小天守や、中御門、裏御門などについても、「木造復元されれば、広島城の価値の発信力が大きく高まる」と指摘。近くの三の丸に、刀剣や甲冑かっちゅうなどの展示収蔵施設を整備することなどにも触れ、市に具体的な方針を示すよう要望した。

 意見書は全会一致で了承され、三浦座長は「木造復元すれば、半永久的に広島の宝として素晴らしさを伝えられる。市民に意義を丁寧に説明し、理解を求めることが大切だ」と強調した。

 しかし、RC造りの天守閣を木造で建て替えるのは全国でも異例の試みだ。

 市によると、木造復元した場合の事業費は86億円。さらにこの日、公表された三の丸の整備計画案では、展示収蔵施設などを新設すると費用が30億~45億円になるとした。広島城一帯の事業費は、合算すると100億円超に上る。

 さらに、市は県などと、同市中区の中央公園広場にサッカースタジアムの整備(全体事業費271億円)も計画している。相次ぐ巨額の公共投資は、市民の反発を招く可能性もある。天守閣の木造復元は財源の大部分を寄付金で賄う案も出ているが、景気次第で金額が見通せない難点を抱える。

 意見書に拘束力はなく、市は今後、課題などを整理するとしている。後藤和隆・文化のまちづくり担当課長は「意見書は非常に重要な内容と受け止めているが、実現にはハードルも多い。今後の方向性は、なるべく早く判断したい」と話している。

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1882506 0 ニュース 2021/03/03 05:00:00 2021/03/03 05:00:00 2021/03/03 05:00:00 広島城天守閣の木造復元を目指すよう求める意見書をまとめた有識者会議(広島市中区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210303-OYTNI50004-T.jpg?type=thumbnail

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