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味が濃厚 養殖アサリ<福山・田島>

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「貝王」新たな収入源に

田島で取れた「貝王」。肉厚で、味は濃厚という(福山市で)
田島で取れた「貝王」。肉厚で、味は濃厚という(福山市で)

 福山市内海町の田島漁業協同組合が「貝王」と名付けて売り出している肉厚な養殖アサリが人気を集めている。東京にある広島県のアンテナショップ「TAUタウ」などでも販売され、田島の漁獲量が年々減る中、漁師の新たな収入源になっている。(佐藤行彦)

 瀬戸内海に浮かぶ田島は備後地方でも屈指の漁場として知られる。しかし、同漁協の漁獲量は年々減少し、2000年の540トンが、09年に238トン、20年には139トンに落ち込んだ。高齢化で漁師が減っていることに加え、地球温暖化による海水温の上昇などが影響している可能性がある。

 少しでも減収を補おうと、同漁協青年部は15年、田島北部にある釜谷地区の浜辺でアサリの養殖を始めた。同地区ではかつて豊富なアサリが取れたが、クロダイやエイの食害で数が減り、10年ほど前から漁はほとんど行われていなかったという。

 青年部は砂利を入れた網袋を約700袋用意し、浜辺に敷いた。自生する稚貝が袋の中に定着し、食害を避けながら成長できる。

 16年の漁獲量はゼロだったが、17年は100キロ、19年は450キロと順調に伸びた。同地区の浜辺は、湾状で栄養分がたまりやすい地形をしているといい、養殖したアサリは肉厚で濃厚な味となった。現在は約6000平方メートルに約7000袋を据えている。

 青年部はブランド化を図るため、厚さ1・5センチ以上のものだけをふるいにかけ、「貝王」と名付けて漁協の朝市で販売。市内の飲食店やTAUへの出荷も始めた。漁獲時期の3~5月の土曜日の朝市ではすぐに売り切れる人気商品で、消費者からは「貝柱が甘い」「だしがよく出る」などと評判だという。

 今シーズンは3月末から漁獲が始まった。兼田数馬・青年部会長(41)は「大きいものが多く、過去最高の漁獲量になりそう。養殖といっても自生する稚貝で育てたほぼ天然物。多くの人に田島の海の幸を味わってほしい」と期待している。

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1964041 0 ニュース 2021/04/06 05:00:00 2021/04/06 05:00:00 2021/04/06 05:00:00 田島で取れた「貝王」。肉厚で味は濃厚という(福山市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210406-OYTNI50001-T.jpg?type=thumbnail

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