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三原「醉心山根本店」6代目 開発秘話など紹介

「『醉心』から届いた手紙」を出版した山根雄一さん(三原市で)
「『醉心』から届いた手紙」を出版した山根雄一さん(三原市で)
創業160年を超える「醉心山根本店」(三原市で)
創業160年を超える「醉心山根本店」(三原市で)

 幕末に創業した日本酒の蔵元「醉心山根本店」(三原市東町)の6代目社長・山根雄一さん(50)が、店の歴史などを紹介した「『醉心』から届いた手紙」を出版した。代々受け継がれる蔵元の精神や商品開発の秘話が明かされている。(橋本栄二)

幕末創業 試行錯誤続ける

 同店は1860年に創業し、明治中頃には二十数種類の酒を醸造した。2代目が銘柄を思案していたところ、夢枕に立った白髪の老人が「醉心(よいごころ)とすべし」と告げたという。後に愛飲者が「すいしん」と呼んで親しみ、登録名が変更された。

 昭和初期には日本画家の横山大観が、当時販売していた「名誉醉心」を好んだ。3代目は大観の東京の自宅で、「酒造りも絵を描くのも芸術」と意気投合したという。

 雄一さんの父で5代目の秀朋さんは県中部の山中で、酒造りに適した軟水が湧く井戸を掘り当てた。この水を使って「辛口なのに甘露ですっきりした口当たり」が特徴の新たな酒を生みだした。雄一さんは「この井戸がなかったら、良質の酒が醸造できなかったかもしれない」と感謝する。

 「失敗してもいいから、とにかく挑戦する」。雄一さんは、歴代社長の経営方針を受け継ぎ、2009年に38歳で社長に就任した。純米酒を使った「酒ケーキ」を数年かけて商品化するなど試行錯誤を続けている。

 三原にはかつて多くの蔵元があった。戦後も約10軒あったとされるが、現在は醉心山根本店だけ。「醸造責任者の杜氏とうじを尊重し、お客様の笑顔を大事にする伝統が支えている」

 海外への商品輸出もしているが、「地元で売れなければ海外でも売れない。これからも地元で愛され続ける蔵元でありたい」と話している。

 ザメディアジョン発行。四六判。176ページ。税込み1650円。

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2027230 0 ニュース 2021/05/03 05:00:00 2021/05/03 05:00:00 2021/05/03 05:00:00 「『酔心』から届いた手紙」を出版した山根雄一さん(三原市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210503-OYTNI50002-T.jpg?type=thumbnail

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