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会議参加・松村さん 条約の意義強調

オーストリア・ウィーンであった核兵器禁止条約・第1回締約国会議に参加した松村真澄さん(45)が25日、会議やイベントの様子をオンライン講座で報告した。

松村さんは「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の運営団体「ピースボート」(東京)の一員として、渡航した日本の被爆者らの活動を支援した。講座はNPO法人「ワールド・フレンドシップ・センター」(広島市西区)が開き、ウィーン滞在中の松村さんの報告を約20人が視聴した。
松村さんは同条約が「世界全体を非核地帯と宣言するようなもの」と意義を強調。「日本政府が会議に参加せず残念だが、今後も被爆の実相を伝え続ける必要がある」と話した。
19日にICANなどが開いたイベント「ミート・ザ・ヒバクシャ」では、世界各国の参加者から被爆者に質問が殺到したといい、「被爆者は『ふとした時に浮かぶ不安がつらい』と訴え、紹介する立場としても考えさせられた」と振り返った。
核兵器廃絶を求める日本の若者の活躍にも触れ、「『核実験などで被害を受けた世界各地の人の存在も日本に知らせたい』と話しており、期待できる」と話した。