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合同酒精(本社・東京)のシソ焼酎「
使用しているのは白糠町産の赤シソ。1992年に道内限定で発売されたが、シソの香りとすっきりした味わいが口コミで広がり、今や全国の店頭に並ぶ。
90年代の「一村一品運動」の取り組みとして、白糠町が同工場に開発を持ちかけた。「魚のタンタカ(マツカワのアイヌ語)が白糠の山から紫の葉(シソ)を持ち帰り、その効能で仲間の魚たちを元気にさせた」という民話があり、町内ではシソの栽培もしていた。それが銘柄名の由来だ。
開発に当たったのは、現在、旭川工場長を務める水口哲司さん(58)。発酵段階から赤シソを仕込み、人によって好き嫌いもあるシソの香りが程よく出るよう、1年にわたり試行を重ねた。「宣伝しなかったのに売れた。ほかにはない自慢の酒です」と語る。
通常の5倍の赤シソで香りを強くした「赤鍛高譚」や、シソを使った梅酒やジンもある。