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手作業で麺を延ばす平野さん(右)(南あわじ市で)
手作業で麺を延ばす平野さん(右)(南あわじ市で)
天然タイの素揚げを入れた休暇村南淡路の「鯛めん」。福良湾を望むレストランで提供している(南あわじ市で)
天然タイの素揚げを入れた休暇村南淡路の「鯛めん」。福良湾を望むレストランで提供している(南あわじ市で)

手延べ素麺 淡路島

 淡路島にも手延べ素麺そうめんの産地がある。南あわじ市の漁師町・福良では、漁師の冬場の副業として広がった。

 天保年間(1830~44年)に、伊勢参りをした漁師が奈良で三輪素麺の製法を学び、伝えたとされる。明治期には100軒以上に増えた。いずれも小規模業者で機械化は進まず、今も職人技が残る。最高級品「おのころ糸」は、直径0.4~0.5ミリ。50グラムの生地で1束750本になる。

 現在、淡路手延てのべ素麺協同組合に加盟しているのは12軒。2019年度の生産量は揖保乃糸の200分の1、100トン余りだ。4代続く平野製麺所の平野拓治さん(45)は、数年前、大阪での商談会で浴びた言葉が忘れられない。「素麺は三輪、揖保乃糸、小豆島があれば、ほかはいらん」

 窮状を打破する鍵に、観光との連携がある。09年に、洲本商工会議所が新たなご当地グルメ「淡路島ぬーどる」を企画。組合が麺を担当し、手延べの技術を生かして、素麺より太くて長い、直径2ミリ、長さ38センチの麺を開発した。今も飲食店や土産物店に並び、素麺の産地と知ってもらうきっかけになっている。

 平野製麺所は、洲本市のレストランと協力し、90秒で食べ頃の「アルデンテ」にゆであがるパスタを考案した。温泉街を訪れた観光客が食べて気に入り、島外から注文が入ることもあるという。

 南あわじ市内では豪快なたいそうめんが人気だ。宿泊施設「休暇村南淡路」の「鯛めん」は直径約40センチの器に2、3人前のおのころ糸を入れ、天然タイの素揚げをのせる。ふっくら香ばしい身に極細の麺が絡み、川島健副支配人(47)は「特産のフグや淡路牛にも劣らない人気。リピーターも多い」と語る。

 職人の高齢化が進み、製造技術の継承も難しくなりつつある中、「こだわって作らないと見向きもされない」と平野さん。島の素麺を次世代につなぐ試行錯誤が続いている。

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1850118 0 New門@兵庫 2021/02/18 05:00:00 2021/02/17 22:54:35 2021/02/17 22:54:35 手作業で麺を延ばす平野さん(右)(南あわじ市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210217-OYTAI50016-T.jpg?type=thumbnail

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