歴史ロマンに浸って<智頭急行 兵庫編>
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鉄道の旅の記念となる「鉄印」は、智頭急行でももらえる。由緒ある宿場町の町並みや山城の史跡が線路沿いに点在し、歴史ロマンをかき立てる。
全14駅56・1キロ



智頭駅(鳥取県)から上郡駅(上郡町)まで鳥取、岡山、兵庫県の1市3町1村を走る。旧国鉄の事業を、沿線自治体の出資する第3セクターが引き継ぎ1994年12月に開業した。
普通列車は全14駅の56・1キロを1時間余りで走る。特急「スーパーはくと」がこの路線網を経由し、JR西日本の大阪―鳥取駅間を約2時間30分で結ぶ。観光客からビジネスマンまで、乗客の層は幅広い。
宿場町の“裏通り”
表通りを歩くのも楽しいが、おすすめは、建物の裏側を流れる佐用川沿いからの景観だ。
「
落ちない城

町などは、白旗城を「落ちない城」としてPRし、上郡駅前の観光案内所などで合格祈願の特製絵馬を鉛筆とセットで税込み500円で販売している。白旗山の山頂と登山口、河野原円心駅の3か所に願い事を書いた絵馬の掛け所があり、受験や就職などの成功を祈る人々が全国から訪れる。
智頭急行営業課の長谷川千晶営業主任は、「山間地域を駆け抜ける爽快感や、冬の雪景色などを楽しんでもらえたら」と話している。(米井吾一)
沿線5市町村 文様あしらう

智頭急行の鉄印=写真=は、沿線市町村の花や木をイメージした五つの文様を上下にあしらった。鳥取県がドウダンツツジ(智頭町)、岡山県はサツキ(西粟倉村)とウメ(美作市)、兵庫県はヒマワリ(佐用町)とダリア(上郡町)。特急「スーパーはくと」にちなんだマスコットキャラクター「スーパーはくとくん」の印を中央に配し、その上から「智頭線」と記してある。
記帳の際は乗車券の提示も必要。「実際に乗車して沿線地域の魅力を知ってほしいため」という。
扱うのは、印刷された書き置き印。税込みで鉄印帳が2200円、記帳料は300円。上郡駅のほか、智頭駅と大原駅(岡山県)で購入できる。在庫などの問い合わせは同急行(0858・75・6600)へ。
各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。