航空宇宙産業 マッハで

レーサーから実業家へ転身 松下弘幸さん 60(西宮市出身)

 祖父は松下電器産業の創業者、松下幸之助。米国では「ヒロ松下」の名でレーシングドライバーとして名をはせた。現在は、米国の航空宇宙系のエンジニアリング会社「スウィフト・エンジニアリング」の会長兼最高経営責任者(CEO)を務める。

事業展開について話す松下さん(神戸市中央区で)=八木良樹撮影

 西宮市で過ごした幼少期から2輪や4輪のモータースポーツに夢中になり、1986年にプロドライバーを目指して渡米した。89年には、フォーミュラカーのレース「アトランティック・チャンピオンシップ」を制し、米国伝統の「インディアナポリス500マイル」(インディ500)でも活躍した。

 現役時代から、レーシングカーを製造していたスウィフト・エンジニアリングの前身会社を買収し、実業家の道も同時に歩み始めた。レーシングカーの製造から航空宇宙産業へと業態を転換したのは、「レースカーと航空機はともに流体力学を応用しており、複合素材を使い、技術的にも似ているため」という。

 現在は、太陽光をエネルギー源としながら、長時間の自力飛行を可能にするドローンの開発などに力を注ぐ。米国の主要航空宇宙工学関連企業であるスペースXやボーイング、米航空宇宙局(NASA)を主な顧客として、業界をリードする。

(畑夏月)

地域
ページTOP