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衆院選へ 強い危機感

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知事選候補 自民「お家騒動」

 知事選(7月1日告示、同18日投開票)を巡り、自民党県連に推薦を申請した前副知事の金沢和夫(64)、元大阪府財政課長の斎藤元彦(43)。地方議員でつくる県連選挙対策委員会は今月7日、投票で金沢を選出したが、国会議員は同日夜、斎藤支援でまとまり、党本部は12日、斎藤の推薦を決定した。なぜ地方議員の判断が覆ったのか。舞台裏に迫った。(知事選取材班)

       ■金沢が先勝

 「県内の事情を熟知している」と昨年12月、金沢に出馬を要請した自民党県議団(当時44人)。一方、うち11人が3月24日、その方針に反発し、自民会派を離脱してまで斎藤擁立に動く中、県連が党本部に推薦を求める候補を投票で一本化するための選対委が4月7日午後3時にセットされた。

 その4時間半前、神戸市議団(19人)が2人をひそかに市役所に呼び、意欲や政策を個別に聞き取った。

 選対委は県議14人と神戸市議5人の19人で構成。県議は金沢派9人、斎藤派5人で、市議団が勝敗のかぎを握る構図だった。「存在感を高める機会」として、市議団は5人がまとまって票を投じる方針を事前に決めていた。

 金沢には県と市の関係に関する問いが主だったが、日本維新の会の拠点・大阪で財政改革を担い、前日に維新が推薦を発表していた斎藤には「大阪のノリで劇場型政治をするのか」などと厳しい質問が集中した。

 背景には維新が勢力を伸ばすことへの警戒があった。無記名投票の結果は11対8で金沢が勝利。団長の安達和彦は「斎藤は維新との距離感で、懸念を拭うことができなかった」と語った。

       ■国会議員は斎藤

 「最適候補を金沢に決した」。選対委員長で県議の藤田孝夫は午後5時前、投票結果を報道陣に伝えた。

 午後5時半、金沢派の県議全員が出席した記者会見で幹事長の藤本百男は「一本化したことを大きく評価している」と胸を張った。

 これに対し、県議11人はショックを隠しきれなかった。自民会派から除名処分を受けており、県議の一人は「党からの除名もあるかも」と肩を落とした。

 そんな中、東京では大きく事態が動いていた。

 午後6時、県連所属の国会議員が集まり、斎藤の推薦を党本部に求めることを総意として決めた。選対委と異なる判断だが、県連会長の谷公一は「これまでとひと味違う県政の展開を期待する」と理由を述べた。

       ■深まる対立

 実は国会議員は選対委が開かれる4日も前の今月3日、金沢、斎藤と面談し、「勝てる候補は斎藤」との見方で既に一致していた。

 ある衆院議員は今秋までに行われる衆院選への影響を理由の一つに挙げ、「自民が金沢を推し、維新が推薦する斎藤に負けたらどうなる」と不安を口にする。

 2019年参院選兵庫選挙区(改選定数3)で、維新現職は57万3427票を得てトップ当選を果たしたが、自民新人は46万6161票で3位。16年参院選とは逆の順位となり、自民国会議員の危機感は強い。

 党本部は、県連に金沢と斎藤を推す両方の声があるとの報告を受けた8日、候補を一本化するよう谷に指示。谷は同日夜、斎藤派が多い県連幹部の地方議員への電話の聞き取りで、斎藤を推すことを決めた。

 国会議員側は「地方議員だけで知事候補を決めることがおかしい。勝手にひっくり返したわけではない」と主張するが、金沢派の県議は「大阪から侵略してくる維新には戦いを選択すべきだ」と反発している。

 自民の「お家騒動」を横目に金沢は、出馬の考えに変わりがないことを表明。表面的には斎藤に一本化されたとはいえ、金沢支持を断言する自民県議団と、国会議員や斎藤派の県議との対立の溝は埋まりそうにない。(文中敬称略)

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