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<1>主婦から勇気の立候補

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宝塚市長を3期務めた中川さん。退任式で市職員から贈られた色紙を手に、笑顔がはじけた(今年4月16日、市役所で)=高部真一撮影
宝塚市長を3期務めた中川さん。退任式で市職員から贈られた色紙を手に、笑顔がはじけた(今年4月16日、市役所で)=高部真一撮影
国会でも信念を貫いた中川さん(中央)。衆院厚生委員会で年金改革関連法案が採決され、江口一雄委員長(右)に詰め寄った(2000年3月24日)
国会でも信念を貫いた中川さん(中央)。衆院厚生委員会で年金改革関連法案が採決され、江口一雄委員長(右)に詰め寄った(2000年3月24日)
旧社会党委員長時代の土井たか子さん(1989年9月)
旧社会党委員長時代の土井たか子さん(1989年9月)

 言葉と行動で、強烈なメッセージを放ってきた人が今春、表舞台を退いた。前宝塚市長の中川智子さん(73)。主婦の頃、今は亡き土井たか子・社民党党首に見いだされ、衆院議員のバッジをつけたのが政治家の第一歩だった。歯に きぬ 着せず、 舌鋒ぜっぽう 鋭く――。国会で、市役所で、そんな姿勢を貫いた約20年を自らの言葉で振り返る。

おたかさんとの出会い

 1996年の衆院選出馬の話は、突然に降って湧いてきたの。宝塚市で主婦をしながらボランティア活動をしている時、「市民で頑張っている人を」ということで、土井さんの地元秘書らに声をかけられてね。

 立候補の記者会見に向けて1人で上京したけど、知り合いは誰もいない。同期になった辻元清美さん(現・立憲民主党衆院議員)とか、保坂展人さん(現・東京都世田谷区長)とかが一緒でね。

 それぞれの支援者から花束を渡される中、私だけなくって。人生初めての記者会見で心細い上に、つらかった。その時に土井さんが、自分のもらった花束を渡してくれた。「これは、勇気を出して立候補を決めてくれた中川さんに」って。記者会見もやめて帰ろうか、なんて思ったのに、土井さんの優しさに触れ、この人と一緒ならできると思ったんです。

 当選して「土井チルドレン」なんて呼ばれたけど、「自分がやりたいことを頑張っていきなさい」って言われただけ。だから、国会でも好きにやらせてもらいました。

 土井さんは衆院議長まで務めたのに、子どものような部分がたくさんあった。私の議員宿舎でお好み焼きパーティーをした時なんて、作り方にすごくこだわっていて、「中川さんの焼き方は違う」って、自分で焼き始めたこともあった。

 土井さんの演説は、分かりやすくて素晴らしかった。あのような人の心をつかむ言葉を持ちたいと常に思って、そばで勉強していました。

 市民を国会議員にして、市民による政治を実現しようとしていた土井さんの思いを大切にせず、多くの政治家が他党へと移っていった。結局、労働組合に頼り過ぎて社民党は時代についていけなかった。地方議員はちゃんと頑張っていたのに。寂しいわね。

      ◎

 歌劇のまち「タカラヅカ」の顔として、3期12年。大相撲巡業のあいさつで女性が土俵に上がれない風習に異を唱え、「就職氷河期」世代の雇用や、性的少数者の支援にも取り組んだ中川さん。自民党重鎮との交流、政治家としての信念、市政運営……と赤裸々に語ります。時に恋愛観などに、脱線しながら。

(随時掲載、この連載は高部真一が担当します)

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2154797 0 駆け抜けた 中川智子さんの20年 2021/06/25 05:00:00 2021/06/25 05:00:00 2021/06/25 05:00:00 退任式で笑顔を見せる中川さん(今年4月16日)(宝塚市役所で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210625-OYTAI50001-T.jpg?type=thumbnail

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