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<4>断られても猛アタック

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「宝塚記念」でプレゼンターを務めた中川さん(右から2人目)。阪神競馬場は家族の思い出の場だ(2019年)=宝塚市提供
「宝塚記念」でプレゼンターを務めた中川さん(右から2人目)。阪神競馬場は家族の思い出の場だ(2019年)=宝塚市提供

恋は人生の醍醐味

 前宝塚市長、中川智子さん(73)の思い出話は、テーマが政治から恋愛へと移ります。若者の皆さんに読んでほしい、「恋のレッスン」です。

 市長として成人式に出席する度、あいさつで「恋をしましょう」と言ってきたの。自分の経験を思い出しながらね。夫(電機メーカーに勤めていた 興一こういち さん)には、猛アタックしたのよ。

 宝塚市に住み始めたのも、夫の希望にぴったりだったから。1996年に衆院議員になるよりずっと前の、専業主婦をしてた頃ね。

 それまでは、川西市にある夫の会社の社宅で暮らしてたの。期限がきて出なきゃいけなくなって「会社に近く、阪神競馬場まで自転車で20分」という条件で探したの。

 あの人はずっと競馬ファンで、若い頃のデートは中山競馬場(千葉県)が多かった。伝説の名馬ハイセイコーも見たわよ。夫は冷静な買い方をする人だった。「馬は 一途いちず で美しい」って言ってね。

 それで私も馬を好きになって。宝塚に越してからは、子どもたちを自転車に乗せて家族で阪神競馬場に行き、中の公園で遊ばせたなあ。

 夫には友達の結婚式で会って、一目ぼれしたの。「タイプじゃない」と言われても、諦めなかった。「私はかめばかむほど味が出るスルメのような女です」って。

 女性からのプロポーズはないという保守的な面が残る時代だったけど、「結婚してください」って私から伝えた。「友だちでいよう」って断られても、大阪で就職が決まった彼に毎日のようにラブレターを書いた。

 社員寮のご飯が口に合わないと聞くと、暇を見つけては東京から手作りの弁当を届け続け、結婚にこぎつけた。思った通りのすてきな人で、(土井たか子・社民党党首に見いだされ)衆院選に立候補する時は「妻は土井家の人になったので……」と理解してくれた。

 幸せな結婚生活だったけど、夫は2003年に病気で亡くなったの。私はその6年後に宝塚市長になり、競馬の「宝塚記念」ではプレゼンターを務めた。阪神競馬場は思い出いっぱいで切なかった。競馬関係の会合で「さらばハイセイコー」を歌うと、夫を思い出して涙が出てくるわけ。みんなに、なんで泣いてるのかなと不思議がられたわ。

 人生で一番の 醍醐味だいごみ はね、やっぱり恋をすることよ。人を好きになること。苦しいこともあるけど、寝ても覚めてもその人のことを思うっていうのは充実した日々で、素晴らしいよね。人間にしかできないんだもの。

 今の若い人、恋愛に臆病って言われているけど、恋をたくさんしたら人を見る目ができてくるのよ。あ、そうだ。ぜひ読売新聞で、私に恋愛相談のコーナーを担当させてくれないかしら。

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2188521 0 駆け抜けた 中川智子さんの20年 2021/07/08 05:00:00 2021/07/08 05:00:00 2021/07/08 05:00:00 宝塚記念でプレゼンターを務める中川さん。競馬場は家族にとって思い出の場だ(2019年、宝塚市提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210708-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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