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<5>身近な不満 変える挑戦

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女性政治家

宝塚市長選で山崎晴恵さん(左)の当選を喜ぶ中川さん(今年4月、宝塚市で)
宝塚市長選で山崎晴恵さん(左)の当選を喜ぶ中川さん(今年4月、宝塚市で)

 前宝塚市長の中川智子さん(73)が大切にしたのは、主婦として培った「普通の感覚」だったようです。その3期12年を振り返ると、政治の世界への注文がつい口をつきます。

 多様な生き方を認め合う時代の中で、女性の政治家が少ないのは深刻な問題よね。衆議院で1割、参議院も2割くらいでしょう。

 それに、市長となったら3%。こんなにバランスが悪いことはない。私の後に山崎晴恵さんが宝塚市長に就任したけど、2代連続での女性市長誕生は、尼崎市、仙台市に次いで3番目といわれた。こんなことがニュースになること自体がおかしい。

 市長はすごく市民に近い立場。私は主婦として子育てをし、地域のことにずっと関わってきた経験が、市長として生きた。

 手元に残る一万円札1枚で、家族がこの1週間、2週間をどうやって暮らしていこうかと献立を考える。暮らしと政治は一体。この国の3分の1ぐらいで女性が首長になって、まちづくりをやったら、日本の雰囲気が変わると思うの。

 私がやってきたことって、割と地味なことが多い。ちょっとした暮らしの不便さを市民の皆さんから耳にした時に「本当にそうだよね」「予算つけて、やってみるわ」という感じ。

 高齢の方から「ひと休みできるベンチが街なかに少ない」って聞くと、あまりお金をかけずにベンチをたくさん設置した。ベンチ、今いっぱいあるでしょ。

 子どもたちが「公園でボール遊びができない」と手紙をくれた時も、大小三つの公園をつくった。子どもに喜んでもらい、新型コロナウイルスの感染拡大では、「子どもが自由に遊べる場があって助かった」って多くの親御さんから言ってもらった。

 それに出産後の女性のケアをしっかりやろうって、保健師さんらが訪問するようにしたしね。私も子どもを産んだ後、精神的にとても参っていた時期を体験してるからね。

 やっぱり女性も意思決定の場にもっと出てほしい。私は、愚痴を言う暇があったら現実を変えるために仲間と一緒に行動しようという姿勢を貫いてきた。子育て政策でも、道路のことでも、不満があるんだったら政治参加できっちりと変えていかないと。

 若い人は、政治の話とかになると結構引いてしまう。でも、引いたら世の中は変わらない。18歳から選挙権があって、25歳からは被選挙権があるんだから、勇気を持って挑戦する若い女性が増えてほしいわね。

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2210417 0 駆け抜けた 中川智子さんの20年 2021/07/16 05:00:00 2021/07/16 05:00:00 2021/07/16 05:00:00 宝塚市長選で山崎晴恵さんの当選を喜ぶ中川さん。2代続けての女性市長の誕生だが、女性政治家はまだまだ少ない(今年4月)=高部真一 撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210715-OYTAI50015-T.jpg?type=thumbnail

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