イカナゴ漁 春の訪れ 不漁懸念も
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瀬戸内海の春の味覚「くぎ煮」の材料となるイカナゴの稚魚・シンコの漁が29日、大阪湾と播磨灘で解禁された。漁獲量が見込めず漁を見送ったり、出漁したものの漁獲ゼロだったりした地域もあり、今年も不漁が懸念されている。
神戸市垂水区の垂水漁港では、早朝から漁船約70隻が出港。体長約5センチのシンコが次々と水揚げされた。初競りでの最高値は、前年を上回る1かご(25キロ)7万9000円だった。一方、明石市の林崎漁港では出漁したが、シンコがとれず水揚げがなかった。
2017年以降、エサとなるプランクトンの減少などによって不漁が続き、昨年の県内漁獲量は899トン(速報値)。15年(1万792トン)の1割以下に落ち込んだ。神戸市漁業協同組合の担当者は「今年は少しでも持ち直してくれれば」と話した。
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