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イカナゴ やせて産卵減

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動物プランクトンを多く食べ、ふっくらしたイカナゴ=県提供
動物プランクトンを多く食べ、ふっくらしたイカナゴ=県提供
やせ細った近年のイカナゴ=県提供
やせ細った近年のイカナゴ=県提供

県水産技術センター 海の栄養不足 裏付け

 県内で近年、漁獲量が記録的に減少している「イカナゴ」。県水産技術センター(明石市)は、「栄養塩」と呼ばれる海水中の窒素やリンの濃度が低下し、餌となる動物プランクトンが不足したことで、イカナゴがやせ細り、産卵量も減ったとする調査結果を公表した。県は「海の栄養不足がイカナゴの漁獲量に影響していることが科学的に裏付けられた」としている。

 瀬戸内海を漁場とするイカナゴの漁獲量は、この半世紀は1万~4万トンで推移してきたが、2017年に1000トンまで落ち込み、今年は900トン(暫定値)となっている。

 県は不漁の原因を突き止めようと、15年度から瀬戸内海の栄養不足と、漁獲量減少の関連性の調査を開始。イカナゴの標本や約40年分の海水データなどを分析した結果、1990年代にふっくらしていた姿と比べ、近年は10~20%ほど細り、1匹あたりの産卵量も30年前比で約3割減っていた。

 工場や家庭からの排水に含まれる窒素やリンなどの栄養塩はこの間、下水道整備などが進んだことで、4分の1ほどに減少した。

 同センターでは、イカナゴの生態と食物連鎖を組み入れた県独自のシミュレーション「イカナゴ生活史モデル」を策定し、栄養塩濃度などの数値を変えて試算したところ、90年代半ばの栄養塩濃度に戻れば、漁獲量は現在の2・1倍に回復するとの結果を得た。

 県はすでに、瀬戸内海の栄養不足の解消に乗り出している。

 昨秋には、海水中の窒素やリンの濃度に下限値を設けるため、関連条例を改正。海底に堆積たいせきした泥をかき混ぜ、栄養塩を海中に巻き上げて循環させる「海底耕運」を拡大する方針で、県は「科学的根拠を踏まえた対策を進め、イカナゴの漁獲量回復を目指す」と話す。

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1307365 0 ニュース 2020/06/29 05:00:00 2020/06/29 05:00:00 2020/06/29 05:00:00 動物プランクトンを多く食べ、腹部が赤くなったイカナゴ=県提供 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200629-OYTNI50009-T.jpg?type=thumbnail

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