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コロナ禍 バングラ救援 丹波篠山のNPO

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写真展で支援金募る 継続した活動 模索

 南アジアのバングラデシュで教育支援に励む丹波篠山市のNPO法人が、現地の子どもたちを撮影した写真の展示会を開き、支援金を求めている。同国では新型コロナウイルス患者が急速に増加。現地事務所が炊き出しや食料支給に努めているが、感染防止で活動に制約も多いといい、「継続した応援を模索したい」とする。(中野真一)

写真展の会場で、バングラデシュ支援の協力を呼びかける岩下さん(丹波篠山市乾新町で)
写真展の会場で、バングラデシュ支援の協力を呼びかける岩下さん(丹波篠山市乾新町で)
「P.U.S JAPAN」現地事務所の炊き出しに列をつくるバングラデシュの人たち=岩下さん提供
「P.U.S JAPAN」現地事務所の炊き出しに列をつくるバングラデシュの人たち=岩下さん提供

 「P.U.S JAPAN バングラデシュの村を良くする会」。岩下八司やつしさん(70)、啓子さん(71)夫妻(京町)が1989年に設立した。

 地方の貧困地域でこれまで小学校を20校建設し、文具も贈るなどして就学支援をしてきた。今年も3月に八司さんらが約20日間滞在し、6校の新設に向けて取りかかったばかりだった。

 しかし、帰国直後、感染が急速に拡大したと首都ダッカにある現地事務所から情報がもたらされ、急きょ救援活動を決めた。以来、現地スタッフらがダッカのスラム街で5回の炊き出しをし、食事や食料を約800人に配布。米や油、塩、ビスケットなどをまとめた救援セットも、困窮する学生550人に配った。

 団体によると、学校を建てた地方への感染はさほど広がっていないようだが、外出規制などで訪問できないまま。校長らと連絡を取り合い、必要に応じて物資を送っているものの、それで精いっぱいだという。

 学校建設も遅れ、「今は行くこともできず、何もできない」と八司さん。せめて支援金を集めようと「コミュニティカフェみーつけた」(乾新町)で開いている写真展では、啓子さんが撮りためてきたうちの約20点を並べる。

 毎年2回、活動内容を知ってもらおうと開いてきたもので、雑貨や民族衣装も即売。寄付は、約1500円相当の救援セットを買う費用や現地スタッフの活動費に充てる考えだ。

 団体は毎年、現地の子たちと触れ合ってもらう「スタディーツアー」も企画してきた。今年も2月に2度、延べ45人で訪ねたが、今後は見通しが立たない。

 世界保健機関(WHO)の集計によると、バングラデシュでは約20万人が感染し、死者は2500人を超えた。元々、病気などにより若年層の死亡率が高く、これまでも訪問時に悲報に接することがあった。「子どもたちが元気でいてくれることを願うばかり」と夫妻は気をもみ、「少しでも役に立ちたい」とする。

       ◇

 写真展は31日までで、無料。問い合わせはP.U.S JAPAN(079・552・0422)へ。

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1361086 0 ニュース 2020/07/23 05:00:00 2020/07/23 05:00:00 2020/07/23 05:00:00 新型コロナウイルス感染症の広がるバングラデシュの支援を始めた岩下さん(丹波篠山市乾新町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200723-OYTNI50008-T.jpg?type=thumbnail

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