子ども喜ばす 一善のカレー

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子どもたちが壁に貼られたチケットを渡すと、カレーが無料で食べられる企画を始めたクマガイさん(明石市で)
子どもたちが壁に貼られたチケットを渡すと、カレーが無料で食べられる企画を始めたクマガイさん(明石市で)

クマガイさん 「幼少期の恩返し」企画

 神戸市を拠点に活動する3人組ロックバンド「ワタナベフラワー」のボーカル・クマガイタツロウさん(41)が、明石市内のカフェで子どもたちにカレーを無料提供する取り組みを始めた。父子家庭で育ち、友人宅に招かれてにぎやかな食卓を囲んだ幼少期の体験を元に、「ご飯を食べさせてもらった恩返しに」と企画した。(近藤修史)

明石のカフェで無料提供

 クマガイさんは2001年、「誰にでも分かりやすくて、楽しい音楽」をモットーにバンドを結成。代表曲「てんとうむし」は、NHK「みんなのうた」に採用されたほか、CMやテレビ番組に楽曲を提供している。また最近は音楽活動だけでなく、美容整形・美容外科「高須クリニック」のCMに起用されたり、明石ケーブルテレビの人気番組に出演したりと、幅広く活躍している。

 「無料カレー」の企画は、自身の体験が大きく影響したという。西宮市出身で、小学5年のときに両親が別居。トラック運転手の父親は仕事で留守にすることが多く、孤食になりがちだった。そんな中、友人の母親らに誘われ、ご飯を食べに行く機会に恵まれた。「大人数で食べるとおいしかった。その喜びを子どもたちに伝えたい」

 企画は8月上旬、県立明石公園内のカフェ「TTT(ティーティーティー)」で開始した。特製のスパイスカレー(税別800円)を一皿注文すると、中学生以下が使用できる無料カレーチケットを配布。チケットは店内の壁に貼り付けてもらい、来店した子どもたちは、そのチケットを店員に手渡すことで、同じカレーが食べられる仕組み。

 カレーの「一膳」で、「一善」に取り組んでもらおうと「ICHIZEN(いちぜん)プロジェクト」と命名した。チケットには、大人から子どもたちへのメッセージを書く欄も設けている。

 レシピは、大阪市内で専門店を営む音楽仲間が担当。「周りの大人たちで子どもたちを支えたい」と知人の神戸市北区の農家・笹山大さん(45)が、食材のタマネギやトマトを無償提供している。

 クマガイさんは「カレーを食べに来てコミュニケーションを楽しんでほしい。みんなの協力で実現した。ゆくゆくはこの取り組みをほかの店でも広げ、大きなプロジェクトに育てたい」としている。

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1457942 0 ニュース 2020/09/06 05:00:00 2020/09/06 05:00:00 2020/09/06 05:00:00 子どもたちが壁に貼られたチケットを渡すとカレーが無料で食べられる企画を始めたクマガイさん(明石市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200906-OYTNI50010-T.jpg?type=thumbnail

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