「神戸ロケ地に」3000作品

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フィルムオフィス20周年

 神戸市をロケ地とした映画やドラマの誘致に取り組むフィルムコミッション(FC)「神戸フィルムオフィス」が13日、設立20周年を迎える。スクリーンを通し、「阪神大震災から復興した神戸の姿を届けたい」との思いで、これまでに3000を超える作品に携わってきた。26日まで、ゆかりの映画監督らが神戸に駆けつけ、トークイベントなどを開く。(大背戸将)

復興の姿 全国に届ける

 神戸フィルムオフィスは震災から5年後の2000年に発足した。当時、通訳をしていた前代表の田中まこさんが、「神戸市民が夢を持てるような新事業を」と模索していた市職員と出会い、欧米では一般的だったFCを提案。世界のFCが集う「国際フィルムコミッショナーズ協会」に日本で初めて参加した。

 FCの仕事は、制作側の要望に沿ったロケ地を探し、地元住民や関係機関との調整を担い、地方ロケの仲介役となる。当初はその役割も認知されていなかったが、行定勲監督の映画「GO」(2001年)で、地下鉄の線路上でのロケを国内で初めて敢行すると、オファーの電話が事務所に殺到するようになったという。

 その後、北野武監督の「アウトレイジ」(10年)や木村拓哉さん主演の映画「HERO」(15年)をはじめ、NHK連続テレビ小説の「まんぷく」や「カーネーション」、現在公開中の映画「思い、思われ、ふり、ふられ」などを誘致。今年3月末までに支援した作品は3044本にのぼる。

「今でも『見つけた!』と感動するような場所と出会います」と語る松下代表(神戸市中央区で)
「今でも『見つけた!』と感動するような場所と出会います」と語る松下代表(神戸市中央区で)

地元の協力不可欠 松下麻理代表に聞く

 神戸フィルムオフィスの松下麻理代表(58)に聞いた。

       ◇

 活動には地元の協力が欠かせません。旧居留地の道路を封鎖したカーアクションの撮影では、警察や行政のほか、道路に面したビルのオーナーやテナントの関係者にも了承を取り付けました。その数、200以上。前例がないことにも、「面白そうやん」と力を貸してくれる神戸のみなさんに助けられてきました。

 私たちの一番の原動力は「神戸のために」という思いです。商店街や神社、住宅地など、ロケ地に選ばれたありふれた町並みの多くはまた、震災で深い傷を負った被災地でもあります。「神戸はこんな風に復興したんだよ」と全国の人に見てほしい。

 公開を控える映画では、茅きの民家が多く残る北区の里山地区で初めてロケがありました。おしゃれな都会の要素だけでなく、神戸には素朴な田舎としての一面もあります。市民のみなさんにも、その魅力を改めて実感してほしいですね。

監督トークや記念誌配布 上映会開催中

 設立20周年を記念し、神戸フィルムオフィスが誘致した作品の上映会が神戸市内の映画館で開かれている。22日はシネ・リーブル神戸で「紙の月」が上映され、吉田大八監督がオンラインのトークイベントに参加する。26日には元町映画館で「GO」の上映後、行定監督と田中前代表のトークイベントを開く。また、各映画館では、20年の歩みを振り返る記念誌(A5判24ページ)が無料配布されている。

 上映スケジュールなどの問い合わせは神戸フィルムオフィス(078・262・1261)。

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1469898 0 ニュース 2020/09/11 05:00:00 2020/09/11 05:00:00 2020/09/11 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200911-OYTNI50005-T.jpg?type=thumbnail

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