子連れも安心 店マップ
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東灘・イクメン2人 「街と人つなげたい」
神戸市東灘区で子育てに励む「イクメン」の2人が、オムツの交換台や授乳室を備えた飲食店などを落とし込んだタウン冊子「AJISAI mamamap(アジサイ マママップ)」を作製した。子育て中の親を支援することで「街と人をつなげたい」との思いだったといい、趣旨に賛同した区役所も母子手帳と一緒にマップを配布している。(畑夏月)

オムツ交換台や授乳室
冊子はB6判、68ページ。区内にある子育てに協力的な飲食店や雑貨店、美容室といったショッピング情報や、小児科や耳鼻咽喉科などがある病院、遊具やトイレの有無を調べた公園を地図や写真で紹介。病児保育の手続きや、子育て支援サイトなども取り上げている。
2人は神戸市東灘区の会社代表、河野佑介さん(37)とデザイナー岸本弦さん(41)。いずれも2児の父だ。河野さんが経営する店にオムツの交換台を設けたところ、口コミで子連れ客が増えたことがきっかけだった。
乳幼児を連れて外出する際、オムツの交換台や授乳室の有無を心配する親は多い。外食するにも、店に子ども用の椅子や食器、座敷があれば、親子でゆっくりと食事ができる。何より自身がそう感じていた。
大型のショッピングセンターではほぼ備わっている共用の授乳室も、各店舗が個々に設置する商店街では口コミが頼りだ。「地元のお店を選んでもらうきっかけになれば」と、子育てに理解のある店舗を調べた。
「ネット検索よりも必要な情報が、一目でわかり、比較できるよう意識した」と河野さん。イラストとデザインを手がけた岸本さんは「母子手帳と同じサイズで色遣いやレイアウトにもこだわった」と話す。
子育て中は「小さい子どもがいるから行けない」と外出を諦めてしまう親も多い。2人は「子育てに奮闘するお父さんとお母さん、応援する人々の思いをつなげたい」と声をそろえる。
ウェブ版(http://ajisaiisland.jp/mamamap)も設け、今後も情報を更新していく予定だ。企業や団体、個人から協賛金(一口5000円から)も募集している。問い合わせはメール(mamamap@ajisaiisland.jp)。