<選抜高校野球>神国大付「迎え撃つ」 開幕戦 北海
完了しました

選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が23日、行われた。4年ぶり5度目出場の神戸国際大付は第1日の第1試合で北海(北海道)と、21世紀枠で初出場の東播磨は第3日の第3試合で明豊(大分)と、それぞれ対戦することが決まった。各校の選手がオンラインで参加した。大会は3月19日、西宮市の甲子園球場で開幕する。
神戸国際大付の多目的室では、西川侑志主将がオンラインの組み合わせ抽選に参加。緊張した様子で選んだ封筒の中から出てきたのは、大会初日第1試合を意味する「1番」。西川主将は表情を変えず、その後も抽選を淡々と見守った。
抽選会後に取材に応じた西川主将は「大会初日の第1試合は驚いたが、見てくれる人も多いと思うので楽しんでプレーしたい」と述べ、北海について「投打の総合力が高く、迎え撃ちたい」と意気込んだ。
青木尚龍監督も「開幕試合はなかなかできない経験。楽しみをくれた」と西川主将の〈くじ運の良さ〉を祝福。対戦校は「体が大きく力強いチームを作ってくる」と分析し、「力負けしない試合をしたい」とした。
チームは出場が決まった1月末から、下位打線の打撃力アップを狙い、ウェートトレーニングに重点を置いているという。
北海の横顔
北海は野球部創部が1901年。選抜は10年ぶり13度目の出場、63年に準優勝している。夏の甲子園は全国最多の38度の出場を誇る。
木村大成投手は最速140キロ超の本格派左腕。昨秋の道大会は準決勝、決勝と連続完封し、優勝の立役者となった。打線は、大型遊撃手の宮下朝陽主将、長打力のある江口聡一郎選手ら好打者が並ぶ。
OBに巨人の鍵谷陽平や元ヤクルト監督の若松勉さんらがいる。
東播磨「攻めまくる」 第3日 明豊

東播磨では、原正宗主将が抽選会の終了後、福村順一監督とともに記者会見。「失うものはない。攻めて攻めて攻めまくって自分たちの野球をしたい」と意気込みを語った。
明豊に関して福村監督は「甲子園にずっと出場しているので総合力は高い。右、左とハイレベルな投手もいる身体能力の高いチーム。一層気を引き締めて戦いたい」と話した。
「抽選会の間、気になって開いていた選抜の雑誌のページが明豊だった」という原主将は「他のメンバーも強豪校と野球ができることに、雰囲気も上がっていると思う」と言い、「運が良ければ近畿大会で敗れた市立和歌山と2回戦で当たる。そういうチャンスもありがたい」と雪辱を誓った。目標を聞かれた原主将は、加古川北を率いて2011年の選抜大会で8強になった福村監督の記録を挙げ、「塗り替えたい」と話した。
明豊の横顔
明豊は1999年創立の私立校で、野球部も同年創部。選抜大会は3年連続5度目の出場で、2019年は4強入り。
打線は黒木日向、東孝太郎両選手を中心に粘り強く、昨秋の九州大会では、準々決勝で終盤に4点差をひっくり返した。投手陣は左腕・太田虎次朗、右腕・京本真両選手の二枚看板。
OBにソフトバンクの今宮健太らがいる。