福祉施設発 逸品クッキー
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銘酒酒粕×名匠のレシピ
神戸市灘区の障害者就労支援センター「オリンピア岩屋」が、銘酒「福寿」の酒
神戸の法人企画 工賃アップ、食品ロス削減狙い
「酒粕バタークッキー」は昨年12月から神戸酒心館で販売されている。センターを運営する社会福祉法人「光朔会」(神戸市中央区)が「収益を工賃に還元することで、障害者の自立につなげるモデルにしたい」と「一流の味」にこだわり、福原さんと神戸酒心館に協力を呼びかけた。
神戸酒心館の安福武之助社長(47)によると、同社で生じる酒粕は年間約50トン。クッキーの販売が軌道に乗れば、食品ロスの削減と障害を持つ人の工賃アップが実現でき、「経営の柱でもあるSDGs(持続可能な開発目標)にもなる」と期待する。
クッキーは福寿の酒粕のほか、ミネラルが豊富な但馬・竹野浜の「誕生の塩」を使用。炭酸せんべいを混ぜ合わせた生地も「食感のアクセントになっている」と好評だ。
県が1月に開いた障害のある人が作る菓子コンテストでは、グランプリを獲得した。作業をする森脇千愛さん(26)は「両親も喜んでいる。頑張って作りたい」と話す。
クッキーは100グラム入りで税込み540円。問い合わせは、オリンピア岩屋(078・802・7098)。
◆SDGsは2015年の国連サミットで採択された。貧困やジェンダー、飢餓など17の分野で、30年までに実施、解決する国際目標として掲げられた。地球上の「誰一人取り残さないこと」を誓っている。