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ナラ枯れ阻止へ地域一丸

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諭鶴羽山・アカガシ群落

アカガシの被害状況を説明する奥本宮司(南あわじ市の諭鶴羽山で)
アカガシの被害状況を説明する奥本宮司(南あわじ市の諭鶴羽山で)
カシノナガキクイムシに穴を開けられ、木くずが出ている部分(南あわじ市の諭鶴羽山で)
カシノナガキクイムシに穴を開けられ、木くずが出ている部分(南あわじ市の諭鶴羽山で)

 淡路島の最高峰「諭鶴羽山ゆづるはさん」(南あわじ市、608メートル)で、県天然記念物のアカガシ群落が、害虫のカシノナガキクイムシ(通称・カシナガ)によってナラ枯れの危機に直面している。管理する諭鶴羽神社によると、アカガシなど380本のうち84本で被害を確認。急拡大を防ぐには今月中に防除する必要があり、10日に現地で開く対策研修会への参加を求めている。(山口博康)

神社・住民 10日対策研修会 「次代に残したい」

 アカガシ群落は、標高約450メートルから上にある。スダジイやヤブツバキなど多様な植物と、1万2600平方メートルほどの豊かな森を形成。修験の地として名高い神域のため伐採もされず、鳥やチョウも多く生息しており、1974年に県天然記念物に指定された。

 ナラ枯れが確認されたのは、昨年12月。諭鶴羽神社は「ゆづる」の名前が縁となってフィギュアスケートの羽生結弦ゆづる選手が参拝したことでも知られ、奥本憲治宮司(59)が聖地巡りで訪れたファンを案内していた際、樹木に詳しい人が気づいた。

 奥本宮司は樹木医に依頼し、対象となる樹種の380本すべてを調査したところ、被害は広範囲に及び、30本が深刻な状態で、54本に病原菌を媒介するカシナガの痕跡が見つかった。

 カシナガは樹木の中で繁殖し、5月には飛び立って健全な別の木に移るという。これ以上の被害拡大を防ぐには、木の表面に出てきたところで捕らえる粘着テープを早急に巻き付ける必要があり、地域住民らも協力することになった。資材費などは、県と南あわじ市が一部補助する。

 推定樹齢が300年を超えるアカガシも多数あり、「貴重な森を次の世代に残していきたい。多くの人に関心を持ってもらいたい」と奥本宮司。今後、作業の協力者を募り、募金も求めていく考えだ。

 研修会は10日午前9時半から諭鶴羽神社(南あわじ市灘黒岩)で開かれ、樹木医が作業の手順や注意点を伝える。飛び入りでの参加も受け付ける。

 問い合わせは、奥本宮司(090・3990・5334)へ。

ナラ枯れ> 体長数ミリの甲虫「カシノナガキクイムシ」が媒介する樹木の伝染病。ナラ類など広葉樹の幹に穴を開け、カビの仲間の病原菌「ナラ菌」を持ち込むと、枝葉に水が行き渡らなくなって枯れる。カシナガは羽があり、木の中で羽化した新生虫は飛んで移動し、病原菌を広げていく。

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1972252 0 ニュース 2021/04/09 05:00:00 2021/04/09 05:00:00 2021/04/09 05:00:00 アカガシの被害状況を説明する奥本宮司。カシノナガキクイムシが穴を開けた所から木くずが出ている(南あわじ市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210408-OYTNI50043-T.jpg?type=thumbnail

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