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新監督 師の背中追う

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洲本高・野球部

来年の夏こそは勝利をと、ノックバットを振るう宝谷監督(洲本市で)
来年の夏こそは勝利をと、ノックバットを振るう宝谷監督(洲本市で)

 母校を率いての夏デビューは、ほろ苦さが残りました。

 熱戦の続く第103回全国高校野球選手権兵庫大会。13日に相生との初戦を迎えた洲本の 宝谷ほうたに 祐哉監督(30)は、ホームを次々と駆け抜ける相手選手を唇をかんで見つめました。

 自身は高3だった2009年夏、4番打者として県ベスト8に貢献しました。大学を出て教諭になり、19年に母校へ赴任しました。計20年以上にわたり指揮を執ってきた野口哲司前監督(60)のもと、野球部長に就きました。

 昨夏の大会後、バトンを受け継ぎました。自らの恩師でもあり、12年春にチームを甲子園へ導いた名将の後任は「すごい緊張感だった」と明かします。

 加えて、新型コロナウイルス禍。新チーム発足後は試合も思ったようにこなせない中で、今大会に臨みました。結果は2―8。「宝谷を信頼している。何の口出しもしなかった」と見つめる野口さんに、勝利を届けられませんでした。

 「投手中心に仕上げた」と守りを鍛えてきたはずなのに、失策も出ました。師との差を思い知らされた夏でした。

     ○

 グラウンドでは翌14日に早速、練習が再開されました。新チームには今夏の大会を経験した選手も多く、宝谷監督も「自分が現役の時にしていた野球を目指す」と意気込み、ノックバットを振るいます。

 最少失点でしのぎ、数少ないチャンスを生かして勝ち切る――。それが名門、洲本の野球だといいます。

 胸には、高3だった12年前の夏があります。敗れた準々決勝で唯一の得点は、自らの適時打でした。諦めない姿勢を、伝えていくつもりです。

 野口さんも対外試合の際にマイクロバスを運転して部員を引率するなど、バックアップを続けていきます。「僕も監督として最初の夏は黒星スタートでした。負けて学ぶこともあります」と言います。

 既に始まっている、球児たちの秋。白球でつながった師弟の絆は、続いていきます。(加藤律郎)

仲間との時間 永遠の宝物 洲本実

東洋大姫路に敗れ、ベンチ前に整列した洲本実ナイン(17日、姫路市のウインク球場で)=渡部哲也撮影
東洋大姫路に敗れ、ベンチ前に整列した洲本実ナイン(17日、姫路市のウインク球場で)=渡部哲也撮影

 悔しさにゆがむ顔、握った拳……。

 中盤に入った今夏の高校野球兵庫大会。熱戦を取材する記者たちの写真に、印象的な1枚がありました。17日、東洋大姫路に1―5で敗れ、ベンチ前に整列した洲本実ナインです。

 途中までは互角の戦い。海を渡っていわば敵地の姫路に乗り込み、春の県大会4強の強豪を相手に意地を見せた一戦でした。

 写真の中でうつむく姿に、思わず「胸を張れ、島の球児たち」と語り掛けました。一つの目標に向け、仲間と駆けた3年間。永遠の宝物を、手に入れたのだから。(竹)

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2225909 0 ニュース 2021/07/21 05:00:00 2021/07/21 05:00:00 2021/07/21 05:00:00 バットを持ちノックをする宝谷監督(洲本市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210721-OYTNI50054-T.jpg?type=thumbnail

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