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初の日曜 舌戦熱く
参院選公示後、初の日曜日となった26日、13人が争う激戦の兵庫選挙区(改選定数3)には与野党の党首クラスが続々と応援に入り、選挙序盤から舌戦がヒートアップしている。

「たくさんの候補者が出る厳しい戦いだが、圧倒的な勝利をさせてほしい」
自民党の安倍元首相は明石市民会館で開かれた現職候補の個人演説会に駆けつけ、こう支援を訴えた。安倍氏は神戸製鋼所加古川製鉄所で勤務していた際、明石焼きを食べたエピソードを披露。材料の小麦粉価格が高騰していることに触れ、「経済をV字回復させる必要がある」と強調した。

公明党の山口代表は、神戸市のJR元町駅前で現職候補の応援演説をした。ガソリンなどの政府の物価高対策を紹介し、「皆さんの生活実態をつかみ、先手先手で備えてきた」と主張。「若い人が希望を持って生きていける時代を作りたい」として、出産育児一時金の増額などを進めると訴えた。

日本維新の会の松井代表は、尼崎市のJR尼崎駅前で現職候補と並んで演説。旧文書通信交通滞在費の使途公開が進まないことを挙げ、「民間では当たり前のことを他の政党はやらない」と批判。「身を切る改革」を進めた大阪の実績を訴え、「自民党をぴりっとさせるため、我々に力を与えてほしい」と支持を求めた。

共産党の志位委員長は新人候補の応援に入り、神戸市の大丸神戸店前で約30分にわたって演説した。志位氏は、外交や経済対策を巡り、自民や維新の政策を批判。「ウクライナ危機に乗じた軍拡の流れにのみ込まれている。共産党が皆さんの命、暮らしを守る」と呼びかけた。
立憲民主党は公示日翌日の23日に逢坂誠二代表代行が神戸市内などで新人候補の応援演説をし、27日には小川政調会長が来県する予定だ。