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クレー射撃 中山由起枝選手 42

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集大成家族に見せたい

-あと100日(上)
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5度目の五輪に懸ける中山選手(日立建機提供)
5度目の五輪に懸ける中山選手(日立建機提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された東京五輪の開幕まで、あす14日で100日になる。五輪開催を願う選手たちはいま何を思い、どのような気持ちで競技に向き合っているのか――。出場にかける県勢3選手に話を聞いた。

                  ◇

 ――昨年は新型コロナの影響で五輪が1年延期になりました。どう受け止めましたか。

 「『受け入れるしかないんだな』と思ったのが最初の印象でした。練習が制限され、国際大会もなく、今できることは何かを模索していました。五輪の出場枠を獲得するのは毎回大変なことです。五輪までの道のりは遠いなといつも思います。それがさらに遠くなったのが今大会。五輪は簡単に目の前にやってくるものではないということを感じました」

 ――そうした中で5度目の五輪に向けて競技を続けられる原動力は。

 「東京五輪を集大成にしたいという気持ちが強くあるので、あきらめないでやるしかないという気持ちがありました。時間ができたからこそ、体幹強化などのトレーニングもできました。体への負荷を考えながら、自分の体に合った練習を取り入れたことで、足腰がより強くなった手応えもあります」

 ――子どもを持つアスリートを支援する一般社団法人「MAN(マン)」の理事も務めていますね。

 「子どもを持ちながら競技を続ける中で悩みを持っている方に情報提供をしていきたいと思っています。長女が小さい頃はサポート体制も十分になく、女性アスリートが子育てに取り組む姿は珍しいものでした。私は親や周りの人に協力してもらい競技を続けることができました。苦労した経験や、『こんなサポートがあったらよかった』という意見を国などに情報提供し、不安のない競技生活やライフプランにつながればいいと願っています。家庭や子どもを持っても誰でも支援を受けられるように、地域や都道府県レベルでサポートできるようになればいいなと思います」

 ――子育てをしながら歩んできた競技生活はどのようなものでしたか。

 「家族の絆がすごく深まりました。五輪への目標に私一人ではなく、皆で向かっていけた。喜びも倍、倍、倍増になりました。皆で一喜一憂しながら味わった五輪への軌跡は代えがたいものです。それを同じ目標を持った人にも味わってもらいたい。東京五輪が開催されれば、感謝の気持ちを遺憾なく発揮する場になるはずです。家族には『5回目の五輪に出たぞ』『目標をかなえたぞ』という姿を見せたいです。一日一日を無駄にせず、全力を尽くして万全の態勢で臨みます」

(浜口真実)

                  ◇

 なかやま・ゆきえ 結城市在住、栃木県小山市生まれ。日立建機所属。2000年のシドニー大会で五輪初出場。長女を出産後に競技に復帰し、08年北京大会では4位入賞を果たした。12年ロンドン、16年リオデジャネイロ大会にも出場。19年11月のアジア選手権女子トラップで3位となり、5度目の五輪代表に内定した。

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1980499 1 東京五輪 あと100日 2021/04/13 05:00:00 2021/04/13 05:00:00 2021/04/13 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210412-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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