ひらめき生む、科学教育…つくばで試験イベント

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研究者ら協力「体験型」

 つくば市は新年度、地域の研究者らと協力し、体験型の科学教育に力を入れる。研究者と交流しながら科学的な思考を身につけ、工学や芸術などの要素も取り入れて、創造性や発想力を伸ばすのが狙いだ。今月19、20日には試験的なイベントが市役所で行われた。

 「2050年のつくば市を考えてみよう」。床に置かれた畳4畳分のつくば市の地図に、子どもたちが自由に考え、手作りした建物や乗り物の模型を次々に並べていった。

 イベントには市内の小学4~6年生19人が参加。4班に分かれ、「1時間で世界のどこにでも行ける飛行機」「AI(人工知能)で健康状態に応じた種類を出してくれるカレーのテーマパーク」など子どもらしいアイデアを話し合った。学校での授業と異なるのは、各班での話し合いに一線の研究者らが加わり、科学や工学の視点から議論を後押しする点だ。

 イベントに加わった量子コンピューター研究者の各務惣太さん(35)は「とっぴな発想でも、実現するためにどうすればいいかを考えることが重要。科学的な思考力をつけるのに役立つ」と話した。

 飛行機であれば「動力はどうするのか」と疑問を投げかける。担当した班では、宇宙空間に太陽光発電の人工衛星を打ち上げ、その電力で動く飛行機とする案が提案された。議論した内容は、工作用の発泡スチロール、発光ダイオードやモーターなどの電子部品を使って模型を作り、実際に形にした。

 市立竹園東小4年生(10)は「自由に想像を働かせられるので楽しい。未来をつくっていくには科学が必要と感じた」と話した。

 市科学技術振興課によると、科学に関連した教科を横断した教育はScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をとって「STEAM教育」と呼ばれる。単純作業はロボットやAIがほとんどを担うようになると言われる中、創造性や発想力を身につける教育として注目されているという。

 市は新年度、「体験型科学教育推進事業(仮称)」でSTEAM教育の充実を図る。詳細はまだ固まっていないが、試験イベントで得られた課題などを基に、実施対象や回数などを検討していくという。担当者は「将来的には学校教育の中でも位置づけていきたい」と話している。

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295743 0 ニュース 2019/01/24 05:00:00 2019/01/25 11:04:09 2019/01/25 11:04:09

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