医療功労賞 県から2人

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 長年にわたり地域医療に貢献した人を顕彰する「第47回医療功労賞」(読売新聞社主催、厚生労働省、日本テレビ放送網後援、損保ジャパン日本興亜協賛)の受賞者が決まり、県内からは日立市の瀬尾医院院長で産婦人科医の瀬尾文洋さん(71)、常陸大宮市国民健康保険美和診療所所長で歯科医の高橋健さん(60)が選ばれた。表彰式は2月9日、水戸市のホテルで開かれる。2人の活動や思いを紹介する。

出産1万2000件に立ち会う

瀬尾医院(日立市) 瀬尾文洋院長71

瀬尾文洋院長
瀬尾文洋院長

 日立市で明治時代から続く産婦人科医院の4代目。1981年に父に代わって院長となって以来、新たな命の誕生に立ち会い続けてきた。

 祖父や父の背中を見て育ち、高校の頃から医師の道を志した。昭和大医学部を卒業し、医局に入る際には麻酔科への道も考えたが、教授の勧めで産婦人科に進み、水戸赤十字病院や田園調布中央病院の勤務医を経て開業医になった。

 院長になった当時、市内で周産期医療体制が整っていない中、開業医レベルでの対応が難しい症例について日立製作所日立総合病院の後方支援が得られるよう奔走。さらに、市内の新生児死亡率が高いことを憂慮し、重症の新生児搬送体制の確立にも尽力した。

 これまでに立ち会った出産は約1万2000件に上る。数々の難産にも直面し、「その子供が無事に生まれた時が一番の喜び」と話す。一方で、県産婦人科医会の副会長を務め、県医師会と連携して医師の待遇改善にも取り組む。

 「他にも適任者はたくさんいらっしゃると思うので驚いている」と控えめに受賞を喜び、「住んでいる所で子供を産んで育てていけるのが一番。今後も母子とも無事で健康に成長できるよう頑張りたい」と話す。

地域の歯科診療 30年尽力

常陸大宮市国民健康保険美和診療所 高橋健所長60

高橋健所長
高橋健所長

 歯科医無医村だった旧美和村(現・常陸大宮市)に1989年に赴任し、縁もゆかりもない土地で30年にわたって地域の歯科診療に尽力してきた。

 神奈川県鎌倉市出身で、松本歯科大を卒業し、東京都内の歯科医院に勤務した。そこで土日診療の応援に来ていた日大松戸歯学部の教授に誘われ、同学部の非常勤研究生となり、その縁で美和村に赴任することに。

 勤務医時代から僻地へきち医療には関心があり、実際に赴任してみると、子供の虫歯が多いことに驚いた。「何とかしなければ」と、子供の虫歯予防に取り組み、2歳時の乳幼児歯科検診を導入。村にかけあって歯科衛生士も雇用してもらった。

 時代の流れとともに虫歯は少なくなったが、高齢化で診療所に来ることができない人が増えており、ここ数年は在宅歯科診療にも力を入れる。「訪問することで、患者も口内をきれいにするようになり、誤嚥ごえん性肺炎も防げる」と、効果を実感する。

 受賞については「無我夢中でやってきただけ。周囲がしっかりとサポートしてくれたおかげ」と感謝。「これまでの経験を様々な人に話し、歯科訪問診療を広げていきたい」と決意を新たにしている。

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402067 0 ニュース 2019/01/27 05:00:00 2019/01/29 10:32:08 2019/01/29 10:32:08 瀬尾医院(日立市)・瀬尾文洋院長 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190128-OYTNI50060-T.jpg?type=thumbnail

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