台風19号被害 住民ら懸命復旧作業 死者2人、14人けが

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介護用ベッドを洗浄する「やすらぎ」の職員ら(15日午後2時14分、大子町大子で)=中瀬邦雄撮影
介護用ベッドを洗浄する「やすらぎ」の職員ら(15日午後2時14分、大子町大子で)=中瀬邦雄撮影

 大雨特別警報が出された台風19号が上陸してから3日が過ぎた15日、大きな被害を受けた県内の浸水地域でも住民らが泥だらけになった自宅の片付けなど復旧作業に追われた。一方、県災害対策本部の午後3時現在のまとめでは、県内の死者は強風で転倒した桜川市の男性(85)が14日に死亡して2人に増えた。14人がけがを負い、1人が行方不明のままで、避難者は6市町で338人に上る。

 常磐道水戸北スマートインターチェンジ付近で広範囲に浸水が発生した水戸市では15日、多くの地域で水位が下がり、住民らが家の清掃などに汗を流した。

 同市岩根町の男性(67)と妻は13日午前5時45分頃、那珂川の水位が堤防より数メートル低いのを見て「まだ大丈夫」と思ったが、自宅に支流の西田川から水が迫ってきた。午前7時半頃から自宅に水が入り始め、午後3時には台所カウンターの上にまで達し、その後、息子がひくボートで避難した。

 14日の朝、水が引いた自宅に戻ると家の中は車から流れ出たエンジンオイルなどで油まみれ。娘宅から通ってひたすら家を掃除している。「東日本大震災後にリフォームしたばかり。泣きたい」と途方に暮れた。

 大子町では、病院や介護老人保健施設なども被害を受けた。当時患者や医師ら約30人がいた同町大子の久保田病院では12日午後11時半頃に院内が浸水。停電も起きた。入院患者のいた2階は被害を免れたが、1階にあったレントゲン機器などが故障。透析用の水が泥にまみれるなどして使えなくなり、14日に入院患者5人を水戸済生会総合病院(水戸市)へ移送。15日には外来患者約25人を同病院へ送迎した。久保田病院の理事長(79)は「こんなに大きな被害は初めて。重い医療機器は2階に運べなかった」と頭を抱えた。

 近くにある介護老人保健施設「やすらぎ」も浸水被害に遭った。12日昼に入所者を2階に避難させ、全員無事だったが、停電や断水で今もトイレが使えないという。15日は職員らが泥水で汚れたベッドや椅子、書棚などを洗浄する作業に追われた。

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846594 0 ニュース 2019/10/16 05:00:00 2019/10/16 05:00:00 2019/10/16 05:00:00 介護用ベッドを洗浄する職員ら(10月15日午後2時14分、大子町大子の介護老人保健施設「やすらぎ」で)=中瀬邦雄撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191015-OYTNI50036-T.jpg?type=thumbnail

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