「YS11」1号機筑西に 今秋公開

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筑西市のザ・ヒロサワ・シティに移転するYS11(国立科学博物館提供)
筑西市のザ・ヒロサワ・シティに移転するYS11(国立科学博物館提供)
搬入されたYS11の翼やプロペラ(筑西市のザ・ヒロサワ・シティで)
搬入されたYS11の翼やプロペラ(筑西市のザ・ヒロサワ・シティで)

 羽田空港の一角で保管されていた戦後初の国産旅客機「YS11」の1号機が、筑西市茂田のレジャー施設「ザ・ヒロサワ・シティ」で、今秋にも一般公開されることになった。機体を管理する国立科学博物館が一般公開の機会を増やそうと展示方法を模索する中、機体の移転をヒロサワが受け入れた。関係者は「貴重な産業遺産を未来に伝えることができる」と期待する。

 YS11は、終戦後の1952年に航空機の製造・研究の禁止が解除されたのを受けて開発が始まり、試作機を含め182機が製造された双発プロペラ機。全長26・3メートル、全幅32メートル。64年の東京五輪では聖火を運んだ。73年に製造が終了し、2006年に民間路線から退いた。

 ヒロサワで展示されるのは1964年に初飛行した量産1号機。日本各地の空港の電波状況などをチェックする検査機として使われていた機体で、98年の引退後、博物館が引き取り、羽田空港で保管していた。定期点検をしながら管理していたが、一般公開の機会が限られているとして、民主党政権時代の事業仕分けで保存や公開のあり方を検討するよう求められていた。

 機体は昨年9月下旬に解体が始まり、12月までに尾翼やプロペラ、エンジンなどが運び込まれた。今年3月下旬に胴体と主翼が搬入され、10月頃までに組み立てが完了する予定という。

 この機体は「我が国航空機製造事業の期待を一身に受けた栄えある機体」として日本機械学会の「機械遺産」に登録されている。ヒロサワは、機体の無償貸与を受け、保管展示施設を自費で建設。解体と組み立ては、YS11を8機保有する航空自衛隊から機材を借りて行う。

 国立科学博物館は9日に一般公開を発表。同館産業技術史資料情報センターの鈴木一義センター長は「科博の史料を官民の協力で活用する新しい試み。YS11は人がいかに気持ちよく乗れるかを考えた最初の技術を知ることができる。『ものづくり大国日本』の苦労を目に見える形で示していきたい」と話す。ザ・ヒロサワ・シティの広沢清代表は「旅客機は技術が進化した形の最高の乗り物。その最初の機体を、小さい子どもたちに身近で見てもらいたい」と期待した。

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998505 0 ニュース 2020/01/14 05:00:00 2020/01/14 05:00:00 2020/01/14 05:00:00 筑西市のザ・ヒロサワ・シティに移転するYS11(国立科学博物館提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200113-OYTNI50038-T.jpg?type=thumbnail

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