ウナギ屋店主「七変化」
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コロナで客足減 変装で元気届ける
新型コロナウイルスに負けるなと、笠間市笠間のウナギ店店主が、自慢のうな重と、歌舞伎役者など様々な格好に“七変化”してもてなすユニークなパフォーマンスで訪れる客に元気を届けている。(田原遼)
「いらっしゃい。このウナギで元気つけや~」。13日昼、香ばしい煙が立ちこめる「うなぎ
感染拡大防止のため店内営業を一時取りやめ、テイクアウトと宅配に。だが、外出自粛要請などによる客足の落ち込みは想像以上で、1週間に数人しか客が来ない時もあった。現状を変えたいと思いついたのが、「自らの大きい顔を生かしたパフォーマンス」だった。
外国人客を喜ばせたいと過去にくま取りを練習した経験もあり、「笑ってもらうことで『頑張ろう』『元気になろう』との思いを伝えたい」と、4月中旬から店のフェイスブックに変装姿の写真投稿を始めた。
見た目のインパクトを重視。材料調達から化粧まで全て一人でこなす。レパートリーには覆面マスクをかぶったプロレスラーなどもある。「コロナで暗くなりがちな気持ちが明るくなった」といった多くのコメントが寄せられた。投稿を見て久しぶりに訪れた客もおり、「逆に自分が励まされている」と反響に驚く。
本県は緊急事態宣言が解除され、県の独自基準に基づき外出自粛の要請なども緩和された。客も徐々に戻り始め、「ウナギも変装もお客さんの期待を超えるものを出していかないとね」と馬場さん。新型コロナで以前とは違う日常が続く中、変わらないもてなしの心で客を迎える。