能登丼組合が最高賞…国交省「地域づくり表彰」

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ブランド確立、リピーターも

地元の魚介がてんこ盛りの能登丼(穴水町川島の「福寿司」で)
地元の魚介がてんこ盛りの能登丼(穴水町川島の「福寿司」で)

 奥能登の食材をふんだんに使った創作丼「能登丼」の提供店でつくる「能登丼事業協同組合」が、個性ある地域づくりをした団体などを表彰する今年度の「地域づくり表彰」(国土交通省など主催)の最高賞を受賞した。今月には総務省の「ふるさとづくり大賞」でも団体表彰の受賞が決定。能登丼を軸にした地元食材のブランド確立に貢献している。

 「穴水は観光地が少ないが、能登丼を始めてから県外から多くの人が訪れてくれるようになった」。穴水町川島の「福寿司」の店主松本志郎さん(72)は振り返る。

 能登丼は奥能登2市2町の飲食店49店舗で提供されているご当地丼。米や野菜だけでなく、食器に至るまで地元産を使うのが特徴で、各店は能登牛や香箱ガニなどの様々な食材を組み合わせて、個性豊かな丼を提供している。

 同店では、その日の朝に仕入れたアカニシ貝や、サザエ、スズキなど14~15種類の海鮮をふんだんに使用。以前は、ほとんどが地元客だったが、今では海外からも観光客が訪れ、リピーターも多い。松本さんは、「利益は少ないが、お客さんが何度も来てくれるのは本当にうれしい。みんなでもっと盛り上げていきたい」と笑顔を見せる。

 能登丼は、能登半島地震からの復興などを目的に、2007年、県や奥能登2市2町でつくる「奥能登ウェルカムプロジェクト推進協議会」が考案。10年に事業を引き継いだ能登丼事業協同組合は「能登でしか食べられない」ことを売りにするため、11年に「地域団体商標登録」を特許庁に申請。販売店を抜き打ちでチェックするなどして、品質維持にも力を入れている。

 能登丼を全国区にしようと、石川県は10年、全国各地に呼び掛けて「ご当地丼」を集めたイベント「全国丼サミット」を金沢市で開催。以来、福島県など各地で開催されており、昨年は2日間で約5万7000人が訪れる人気のイベントに。能登丼のPRに一役買っている。

 こうした取り組みの結果、能登丼の売り上げは通年で提供を始めた08年度の約7587万円から、17年度には約1億4633万円と2倍に拡大。松本さんは「群馬や名古屋から日帰りで食べに来る人もいる」と驚く。

 ただ、観光地から離れている店で客足が遠のいているのが課題だ。同組合は、昨年11月から旅行会社と連携して、珠洲市の店をバスツアーのコースに組み込み、昼食で能登丼を提供。4月からは能登町の店をコースに入れたツアーの実施も決まるなど、工夫を凝らしている。同組合の島田隆雄事務局長(58)は「能登丼は奥能登の宝。表彰を機に新しい丼やスイーツの開発にも取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 地域づくり表彰は1984年度から開催され、今年度は29都道府県から51事例の応募があった。

405909 0 ニュース 2019/01/28 05:00:00 2019/01/30 10:32:56 2019/01/30 10:32:56 奥能登の魚介類がふんだんに使われた能登丼(1月24日午後2時18分、穴水町の「福寿司」で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190129-OYTNI50030-T.jpg?type=thumbnail

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