新成人コロナに負けず 県内各地で式典 野々市市は動画配信も
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金沢市など16市町で10日、成人式が行われ、華やかな着物やスーツに身を包んだ新成人が大人として新たな一歩を踏み出した。今年の式は、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上での実施となった。
金沢市香林坊の金沢東急ホテルで行われた式には、170人が出席した。感染防止対策として、首都圏など感染拡大地域に住む新成人には、式の2週間前に帰省するよう案内。会場では健康チェックシートの提出や検温を求め、マスクの着用を呼びかけた。また、座席は前後左右の間隔を空け、例年式典後に行われる立食形式のパーティーも中止とした。
同市泉野の大学生の女性(20)は「新型コロナの影響が心配だったが、無事に開催されて友人に会えてうれしかった。立派な大人になれるように頑張りたい」と話した。
他市町の式でも、様々な感染防止対策が取られた。野々市市では会場内の混雑を避けるため、中学校区ごとに分けて2部制で実施し、出席者の入れ替えの際には、座席や手すりなどを消毒した。
また、動画投稿サイト「ユーチューブ」を使った動画のライブ配信を実施。同市教育委員会生涯学習課の担当者は「県外在住者や体調不良者など、会場に来られない人にも式を楽しんでもらいたかった」と話す。動画は式典終了後も視聴できるという。
県生涯学習課によると、今年の新成人は計1万2847人(男性6740人、女性6107人)で、昨年と比べて69人少なかった。