伝統の「宝達葛」手間かけ作る
メモ入力
-最大400文字まで
完了しました

くず湯や菓子の材料などに使われる宝達志水町の特産品「宝達
宝達葛は、宝達山が金鉱山として栄えた400年以上前、採掘に従事する労働者の健康維持を目的に、自生する葛の根から食材を作ったことが始まりとされる。大正から昭和の初め頃には約70軒が生産していたが、担い手が高齢化で減り、現在は「宝達葛生産友の会」の4人が生産を続けている。
この日は、葛の根を機械で砕いて冷水に漬けた後、すのこの上から踏んだり、手で押さえたりして汁を搾り出す作業を行った=写真=。汁に含まれるでんぷんを布袋でこす作業を繰り返し、自然乾燥させることで真っ白な葛ができるという。
作業は2月下旬頃まで続け、乾燥後に袋詰めして4月下旬頃にJAはくいなどに出荷する。今季は約350キロの生産を目指しており、同会の佐藤勝治さん(77)は「宝達葛作りの伝統を今後も守っていきたい」と話していた。
無断転載・複製を禁じます