岩手山望み広がる田園<IGRいわて銀河鉄道>

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岩手山に見守られながら田んぼの中を走る車両(9日、盛岡市好摩で)
岩手山に見守られながら田んぼの中を走る車両(9日、盛岡市好摩で)

 鉄道の旅の記念となる「鉄印」。県内ではIGRいわて銀河鉄道(盛岡市)で鉄印をもらえる。沿線は岩手山や縄文遺跡など、見どころがいっぱいだ。

 盛岡駅(盛岡市)から金田一温泉駅(二戸市)を経て青森県境まで、17駅82キロを走るIGRいわて銀河鉄道。東北新幹線の八戸駅延伸に伴い、2002年にJR東日本から経営分離し、路線を引き継いだ。社名は、岩手ゆかりの童話作家・宮沢賢治の名作にちなみ、公募で選ばれた。車窓には、どこか懐かしい田園風景が広がる。

啄木のふるさと

 盛岡駅から乗車した。隣駅は、通勤者や通学者のために06年に開業した青山駅で、ここで鉄印がもらえる。市街地を抜けると、緑が増えてくる。渋民駅は石川啄木の出身地に近く、その副駅名は「啄木のふるさと」だ。さらに進むと、南部富士の別名を持つ岩手山が近づいてくる。好摩駅を過ぎた辺りは、周囲に田んぼが広がり、左に岩手山、右に姫神山を望むぜいたくな光景が続く。

 岩手川口駅の駅前には8月、地元出身で戦前、宝塚歌劇団のスターとして活躍した園井恵子の功績をたたえる遊歩道「園井恵子 花のみち」が整備された。スズランやヤマブキなど30種類ほどの花が植えられ、季節の花が咲き誇る。

釣り堀やスキー場

釣り堀でのんびり釣りを楽しむ人たち
釣り堀でのんびり釣りを楽しむ人たち

 列車は緩やかに山肌を上っていく。奥中山高原駅の近くでは、ニジマスやヤマメの釣り堀が設けられ、釣った魚をその場で調理してもらえる。今月いっぱい、土日にオープンする。冬場はスキーが楽しめる。「ホテル奥中山高原」を拠点に一日中遊んで、疲れたら温泉で汗を流してもいい。

 一戸駅は、世界文化遺産登録を目指している縄文時代の集落跡「御所野遺跡」の最寄り駅だ。車窓に太古と変わらぬ山並みを映しながら、最北の金田一温泉駅へ。近くには、座敷わらしの伝説で有名な金田一温泉郷がある。

 「冬になると空気が澄み、景色もいっそうきれいに見えます」と、運輸部主任の斎藤美寿季さん。折り返す頃には、すっかり日が暮れてしまった。町中では見られなくなった銀河のような闇の中を、列車は静かに進んでいった。(冨田駿)

青山駅で素早く対応

 IGRいわて銀河鉄道の鉄印は、台紙に和紙を使い、書道が得意な女性駅員が書いた「いわて銀河鉄道青山駅」の筆文字が印刷されている=写真=。発行する際は、駅員が日付を記入し、同社のイメージキャラクター「ぎんがくんときらりちゃん」とロゴを組み合わせた赤色のスタンプを押して手渡す。先を急ぐ鉄道ファンも想定し、どの駅員が応対しても素早く鉄印を提供できるよう準備しているという。

 鉄印帳の販売と鉄印の発行は、青山駅青山南口で。記帳は300円で、乗車券の購入が必要。問い合わせはインフォメーション(019・626・9151)まで。同駅には、沿線の旬の食材を使った駅ナカレストラン「びすとろ銀河」が併設されている。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

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1535257 0 鉄印帳を携えて 2020/10/10 05:00:00 2020/10/13 19:20:39 2020/10/13 19:20:39 岩手山に見守られながら田んぼの中を走る(10月9日午後1時54分)=冨田駿撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201009-OYTAI50040-T.jpg?type=thumbnail

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