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ガレットイチジクの赤ワイン煮 カフェ・カンティーナ(岩泉町)

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芳令さんの実家が戦前まで使っていた酒蔵を改装。テラス席からは宇霊羅(うれいら)山の絶景が望める
芳令さんの実家が戦前まで使っていた酒蔵を改装。テラス席からは宇霊羅(うれいら)山の絶景が望める
イチジクがのったガレット(手前)とリンゴを使ったストゥルーデル(左奥)
イチジクがのったガレット(手前)とリンゴを使ったストゥルーデル(左奥)

実の甘み生地とマッチ

 時折日が差し込む木陰のテラス席に座ると、一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなった。田園地帯の向こうには緑の山並み。ウグイスのさえずりも聞こえる。この風景はフランス、それともイタリア? いいえ、ここは岩泉。「蔵」を意味するイタリア語から名付けられた「カフェ・カンティーナ」は、築300年以上の酒蔵を欧風に改装した。

 名物は、岩手町産のそば粉の生地を、薄く焼き上げたフランスの郷土料理ガレット。野菜たっぷりのサラダ仕立てや、地元の旬の果物をふんだんに使ったクレープ風の「デザートガレット」など、11種類を取りそろえる。

 中でも人気なのが「イチジクの赤ワイン煮」(税込み750円)。店前の畑で育ったイチジクを摘み取り、新鮮なうちに赤ワインと砂糖で煮込む。大粒のイチジクの甘みが、リンゴ酒で香りづけしたそば粉の生地によく合う。

 店を切り盛りする八重樫芳令よしはるさん(63)、美智子さん(62)夫妻は20年前、イタリア留学の経験がある芳令さんの腕を生かし、現在の場所でピザやパスタを出すレストランを開いた。過疎化が進んで客足が遠のき、一度閉店したが、「町民が農作業姿のまま気軽に立ち寄れる場所を残そう」と、2011年にカフェとして再出発した。

 美智子さんは結婚前、ファッション業界に勤め、30年以上ステンドグラスを作ってきた。内装にもこだわり、雑貨店を兼ねる店内には、自ら手がけたステンドグラス製のインテリアがちりばめられている。「岩泉には素晴らしい食材がたくさんあるが、地域住民がくつろげる場所が少ない。店を続けるのは大変だが、お客さんがほっと一息つける時間を提供し続けたい」と意欲を見せる。

長男発案メニューも

 八重樫さん夫妻の長男・かいさん(25)が昨年3月、「料理留学」していたイタリアから帰国し、4か月ほどの間、店を手伝った。「岩泉はリンゴがあるんだから」という海さんの発案で、町産リンゴのコンポートをパイ生地で包んだ「ストゥルーデル」(税込み460円)がメニューに加わった。

 海さんは現在、東京・神楽坂のイタリアンレストランでシェフとして働く。「いずれは岩泉で店を持ちたい」と話しているという。地元産にこだわる美智子さんの思いは、息子にも受け継がれている。(広瀬航太郎)

メモ

 飲み物と手作りケーキは、テイクアウトもできる。

 店舗は、岩泉町の中心部で、古い家屋や老舗が軒を連ねる「うれいら通り」に面する。三陸沿岸道路(三陸道)岩泉龍泉洞インターチェンジからは、車で約20分。

 営業時間は午前11時~午後5時。月、火曜定休。問い合わせは(0194・22・3243)へ。

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2116190 0 うめぇなっす 2021/06/11 05:00:00 2021/06/11 05:00:00 2021/06/11 05:00:00 築300年以上の酒蔵を改装してオープンしたカフェ。芳令さんの実家はかつて酒造を営んでおり、戦前まで使われていた(3日午後4時37分、岩泉町で)=広瀬航太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210610-OYTAI50013-T.jpg?type=thumbnail

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