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◆深い香り 優しい苦み ◇機屋(盛岡市)

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 ◆深い香り 優しい苦み

 ◇機屋(盛岡市)

 盛岡市中心部の一角にある洋風で木造の喫茶店。入店すると、コーヒーと木の香りに包まれた。

 さっそく、金曜日限定の人気メニュー「コーヒーとシュークリームのセット」を注文する。青い花柄のかわいらしいカップからは、深い香りが漂ってきた。コーヒーは、8月頃まで限定の「夏の夜のブレンド」。キリマンジャロがベースで、一口含むと優しい苦みが広がる。シュークリームは、ラム酒で香り付けされたカスタードクリームが薄皮の生地に包まれ、コーヒーによく合う。手作りのベイクドチーズケーキなど、定番スイーツも充実している。

 店は1985年、店主の関基尋(もとひろ)さん(54)の母親が古布店をオープンした際、併設された喫茶室がルーツだ。関さんは高校卒業後、大学進学で上京。東京の喫茶店で7年ほど働き、コーヒーの奥深さを知り、技術を磨いた。94年に盛岡に戻り、店を継いでコーヒー専門店としてスタートした。

 店では、生のコーヒー豆を寝かせて作るオールドコーヒーも提供している。長期間寝かせることで豆が茶褐色に変化し、味が深まるという。倉庫には、ブラジルやコロンビアなど世界各国のコーヒー豆が、年代別に袋に入れて積み重ねられ、中には半世紀前のものもある。

 盛岡は昔から喫茶店が多かったが、東日本大震災後に個性的なカフェなどが増えたという。そこで関さんは2019年、コーヒーを愛する人たちが集まる場を作りたいと、「盛岡珈琲(コーヒー)フェスティバル」を企画。年に数回、市内の喫茶店が百貨店などに集まり、豆やグッズを販売したり、ドリップ体験会を開いたりしている。次回は10月1~3日に開催予定だ。

 関さんは「喫茶文化が次々と芽吹いていく盛岡の中で、機屋は花のような存在になりたい」と話している。

 

 ◆冷めぬコーヒー愛 

 骨董品や本が好きだった両親の影響で、店内には色とりどりの食器や小さな人形、コーヒーに関する書籍がずらりと並ぶ。

 コーヒー専門店としてオープンした当初は、客が全く来店せず、苦労したという。しかし関さんは、とにかくおいしいコーヒーを作ろうと努力してきた。「いつか店を子供に継いでもらい、100年物のオールドコーヒーを出したい」。楽しそうに話す関さんから、コーヒーにかける熱い思いが伝わってきた。

 

 〈メモ〉

 「コーヒーとシュークリームのセット」は税込み1030円、「オールドコーヒー」は1杯同1000円から。

 住所は、盛岡市本町通3の2の11。盛岡中央郵便局の裏手で、県庁から徒歩約10分。営業は午前11時~午後7時。月曜と第1火曜定休。隣接する売店で、コーヒー豆や焼き菓子を販売し、ケーキのテイクアウトも可能。問い合わせは(019・653・8833)へ。

 

 ◎「読売新聞オンライン岩手版」でカラー掲載の予定

 

 図=三品麻希子記者

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